子どもが危ない!38℃猛暑で熱中症搬送急増
2025年7月9日、日本列島は記録的な猛暑に見舞われており、環境省から全国24道県に熱中症警戒アラートが発表されました。特に子どもの熱中症による救急搬送が前年比30%増と急増しており、親御さんは最大級の警戒が必要です。
🚨 熱中症の初期症状チェックリスト(すぐ確認!)
- □ 顔が赤く、触ると熱い
- □ 汗をかかなくなった
- □ ぐずりがひどい・機嫌が悪い
- □ おしっこの回数が減った
- □ ふらふらして歩けない
1つでも当てはまったら、すぐに涼しい場所へ移動し水分補給を!
熱中症警戒アラート発表地域一覧(7月9日現在)
地方 | 発表地域 | 最高気温予想 |
---|---|---|
北海道 | 北海道全域(今年初) | 帯広36℃ |
関東地方 | 群馬、山梨、静岡 | 甲府36℃ |
中部地方 | 愛知、岐阜、三重、富山 | 名古屋38℃、岐阜37℃ |
近畿地方 | 滋賀、兵庫、奈良、和歌山 | 大阪38℃、京都38℃、奈良37℃ |
中国・四国地方 | 広島、島根、徳島、香川、高知 | 高松36℃ |
九州・沖縄地方 | 福岡、大分、長崎、熊本、宮崎、鹿児島、沖縄八重山地方 | 各地35℃以上 |
猛暑日地点数が今年最多200超えへ
気象庁によると、7月7日時点で全国の猛暑日地点数は139と今年最多を記録。本日7月9日はさらに増加し、今年初の200地点超えとなる見込みです。特に名古屋・大阪・京都では最高気温38℃と、体温を超える危険な暑さが予想されています。
主要都市の猛暑日継続予想
- 東京都心:7月10日(木)まで35℃以上の猛暑日が継続
- 名古屋:7月11日(金)まで猛暑日が継続
- 大阪:7月13日(日)頃まで猛暑日が継続
なぜ今年の猛暑は危険なのか?3つの理由
1. 史上最速級の梅雨明け
2025年は西日本を中心に記録的に早い梅雨明けを迎えました。東海地方は7月4日に梅雨明けし、平年より15日も早く、観測史上3番目の早さを記録。この影響で、7月上旬から本格的な夏の暑さが到来し、体が暑さに慣れていない状態で猛暑を迎えることになりました。
2. 熱帯夜の連続で体力回復困難
夜間も気温が25℃を下回らない「熱帯夜」が連日続いており、睡眠中も体温調節が難しく、疲労が蓄積しやすい状況です。特に都市部では、ヒートアイランド現象により夜間の気温低下が鈍く、24時間体に負担がかかる状態が続いています。
3. 太平洋高気圧の異常な張り出し
気象庁の長期予報によると、太平洋高気圧が例年以上に強く張り出しており、雲が発生しにくく、強い日差しが直接地表に届く日が続いています。この傾向は少なくとも7月中旬まで継続する見込みで、長期戦の猛暑対策が必要です。
電気代を抑えながら熱中症を防ぐ!賢い5つの対策
1. 電気代を抑える賢いエアコン活用術
エアコンの設定温度を28℃にして扇風機を併用すれば、体感温度は2-3℃下がり、電気代も約20%節約できます。カーテンを閉めて直射日光を遮り、サーキュレーターで冷気を循環させることで、効率的に部屋全体を冷やせます。除湿モードは冷房より電気代が安く、湿度を下げるだけでも快適になります。
2. こまめな水分・塩分補給
のどが渇く前に、15分おきに少量ずつ水分補給を。1日の目安は体重1kgあたり35ml(体重60kgなら2.1L)。汗をかいたら、スポーツドリンクや経口補水液で塩分も補給しましょう。
3. 外出は避けるか最小限に
不要不急の外出は控え、どうしても必要な場合は日陰を選んで歩き、こまめに休憩を。日傘や帽子、冷却グッズを活用し、黒い服は避けて白や薄い色の服装を選びましょう。
4. 高齢者・子どもは特に注意
高齢者は暑さを感じにくく、子どもは体温調節機能が未発達です。周囲の人が1時間おきに声かけし、水分補給を促しましょう。エアコンの使用を嫌がる高齢者には、健康のためと説明し理解を求めることが大切です。
5. 体調変化を見逃さない
めまい、吐き気、頭痛、筋肉のけいれんなど、少しでも異変を感じたらすぐに涼しい場所で休憩を。症状が改善しない場合は、ためらわず119番通報しましょう。
職場や学校での熱中症対策
企業・事業所の対策
- WBGT値(暑さ指数)を測定し、31℃以上なら原則作業中止
- 休憩時間を通常より多く設定(1時間に15分以上)
- 冷房の効いた休憩所の設置
- 作業員への塩飴、スポーツドリンクの支給
- 単独作業の禁止、必ず2人以上で活動
学校での対策
- 体育の授業や部活動の中止・短縮
- 教室の適切な温度管理(エアコン使用)
- 水筒持参の推奨、給水タイムの設定
- 登下校時の日傘使用許可
- 保健室での体調管理強化
熱中症警戒アラートが出たら必ず実行すべきこと
熱中症警戒アラートは、暑さ指数(WBGT)が33℃以上になると予想される場合に発表されます。この警報が出た地域では、以下の行動が推奨されています。
- 外での運動・活動は原則中止
スポーツ大会、屋外イベント、農作業などは延期または中止を検討 - エアコン使用は「必須」
電気代を理由に使用を控えることは命に関わります - 見守り体制の強化
独居高齢者、障がい者、乳幼児がいる家庭への声かけを増やす - 水分補給の「見える化」
ペットボトルに時間を書いて、計画的な水分補給を実施 - 涼しい場所の共有
図書館、ショッピングモール、公民館など、エアコンの効いた公共施設を活用
在宅勤務者は要注意!自宅の隠れた熱中症リスク
オフィスと違い、自宅では節電意識から冷房を我慢しがち。特に2階の部屋や西日が当たる部屋は、想像以上に高温になります。仕事に集中していると水分補給を忘れやすく、気づかないうちに脱水状態に。1時間ごとのアラームを設定し、立ち上がって水分補給する習慣をつけましょう。
ペットも熱中症に!見逃しがちな危険サイン
犬や猫は汗をかけないため、人間以上に熱中症リスクが高いです。ハァハァと激しい呼吸、よだれが多い、ぐったりしているなどは危険信号。ペット用の冷却マットや、凍らせたペットボトルをタオルで包んだものを置いてあげましょう。水飲み場を複数設置し、新鮮な水を常に用意することも大切です。
地域別詳細情報と注意点
北海道(今年初の熱中症警戒アラート)
北海道民は本州ほど暑さに慣れていないため、より注意が必要です。エアコンがない家庭も多いため、扇風機や冷却グッズを活用し、公共施設の涼しい場所を利用しましょう。
関東地方
東京都心では連日の猛暑日で、コンクリートジャングルによるヒートアイランド現象が顕著。早朝や深夜でも気温が下がりにくいため、24時間体制での熱中症対策が必要です。
東海・近畿地方
名古屋・大阪・京都で38℃の予想。これらの地域では、アスファルトの表面温度が60℃を超える可能性も。ペットの散歩は早朝か日没後に限定し、肉球のやけどにも注意が必要です。
九州・沖縄地方
高温多湿な環境が続き、体感温度はさらに高くなります。除湿も含めた温度管理と、こまめな着替えで汗による体温上昇を防ぎましょう。
医療機関からの緊急提言
日本救急医学会は、今年の猛暑について「過去に例を見ない危険なレベル」と警告。全国の救急搬送件数は前年同期比で30%増加しており、医療現場がひっ迫している状況です。
救急搬送される前にできること
- 初期症状(めまい、大量の発汗)の段階で休憩
- 意識がはっきりしていれば、経口補水液を少しずつ飲ませる
- 首、脇の下、太ももの付け根を冷やす
- 症状が改善しなければ、ためらわず119番
今後の見通しと長期的な対策
気象庁の1か月予報によると、7月中は全国的に平年より気温が高い状態が続く見込みです。特に7月中旬にかけては、さらなる高温が予想されており、今から体調管理と暑さ対策の準備が重要です。
長期的な猛暑対策
- 暑熱順化を進める
少しずつ暑さに体を慣らし、汗をかきやすい体質に - 住環境の改善
遮熱カーテン、すだれ、緑のカーテンなどで室温上昇を防ぐ - 食生活の見直し
ビタミンB1、C、ミネラル豊富な食事で夏バテ予防 - 睡眠環境の整備
冷感寝具、適切なエアコン使用で質の良い睡眠を確保 - コミュニティでの見守り
近所同士で声をかけ合い、熱中症リスクの高い人を守る
まとめ:命を守る行動を最優先に
2025年7月9日現在、全国24道県に熱中症警戒アラートが発表され、記録的な猛暑が続いています。特に名古屋・大阪・京都では38℃という危険な暑さが予想されており、熱中症による健康被害のリスクが極めて高い状況です。
エアコンの適切な使用、こまめな水分・塩分補給、不要不急の外出を控えるなど、基本的な対策を確実に実行することが重要です。特に高齢者、子ども、屋外作業者は重点的な注意が必要で、周囲の人々の見守りと声かけが命を救うことにつながります。
この猛暑は少なくとも7月中旬まで続く見込みです。「自分は大丈夫」という過信は禁物。熱中症は誰にでも起こりうる危険な症状です。今すぐ対策を始め、この記録的な猛暑を乗り切りましょう。
緊急時は迷わず119番通報を。あなたと大切な人の命を守るため、今日から確実な熱中症対策を実践してください。