ホーバークラフトのアイキャッチ画像

世界で2例目!空飛ぶ船ホーバークラフトが大分に復活

【速報】6日後の2025年7月26日(土)、世界でわずか2例目となるホーバークラフトの定期航路が、16年ぶりに大分で復活する。時速80キロで海上を疾走し、大分市から大分空港までわずか35分で結ぶこの「空飛ぶ船」は、アジアで唯一の定期ホーバークラフト航路として、世界中から注目を集めている。

たった2000円で体験できる!世界的に希少な乗り物

驚くべきことに、この世界的に希少な体験が、アプリ事前購入なら大人2000円、子供1000円という手頃な価格で楽しめる。英国のポーツマス〜ワイト島航路に続く、世界で2番目の定期ホーバークラフト航路が、ここ日本の大分に誕生するのだ。

「まるで空を飛んでいるような感覚」「子どもが大興奮でした」。試乗会に参加した利用者からは、驚きと感動の声が相次いでいる。夏休みシーズンの開始に合わせた7月26日の運航開始は、家族連れにとって絶好のタイミングとなりそうだ。

ホーバークラフトとは?浮いて走る革命的技術

ホーバークラフトは、強力なファンで船体下部に空気を送り込み、エアクッションで浮上しながら走行する水陸両用の乗り物だ。正式名称は「エアクッション艇(Air-Cushion Vehicle、ACV)」。船体下部の黒いゴム状の「スカート」に圧縮空気を送り込むことで、巨大なエアクッションを形成し、船体全体を水面から数十センチ浮上させる。

この革新的な技術により、通常の船舶では不可能な高速走行を実現。さらに浅瀬や陸地での走行も可能という、まさに「海陸空」を制覇する夢の乗り物なのだ。

ビジネスマン必見!空港アクセスが劇的改善

特にビジネス利用者にとって朗報なのが、空港アクセス時間の大幅短縮だ。従来の連絡バスでは大分市内から大分空港まで約60分かかっていたところを、ホーバークラフトならわずか35分(海上走行時間)で結ぶ。

運航スケジュール(平日)

西大分発 大分空港着 大分空港発 西大分着
6:55 7:30 7:45 8:20
8:55 9:30 9:45 10:20
11:20 11:55 12:10 12:45
13:20 13:55 14:20 14:55

早朝6時55分発の始発便なら、8時台の飛行機にも余裕で間に合う。定時性の高さも魅力で、海上ルートのため渋滞の心配もない。

なぜ今、大分で復活?16年の空白を経た理由

2009年に大分ホーバーフェリーが廃止となって以来、日本からホーバークラフトの定期航路は完全に姿を消していた。ピーク時の1990年には年間約43万9000人が利用していたが、2008年には約24万9000人まで減少。利用者減と経営悪化が廃止の主因だった。

しかし、大分県は諦めなかった。「上下分離方式」という革新的な運営モデルを採用。県が船体取得(約30億円)やターミナル整備などの初期投資を負担し、民間事業者の大分第一ホーバードライブ(第一交通産業グループ)が運航を担当する。この公民連携により、リスクを分散しながら持続可能な運営を実現した。

英国製最新鋭!3隻のホーバークラフト

導入されるのは、英国グリフォン・ホバーワーク社製の最新型「12000TD」。80人乗りの3隻にはそれぞれ、大分県ゆかりの歴史的人物の名前が付けられた。

  • 「梅園(Baien)」 – 江戸時代の哲学者・三浦梅園から
  • 「万里(Banri)」 – 戦国武将・大友宗麟の号から
  • 「淡窓(Tanso)」 – 江戸時代の教育者・広瀬淡窓から

驚異のスペック

  • 全長:約27メートル
  • 全幅:約13メートル
  • 最高速度:45ノット(時速約83キロメートル)
  • バリアフリー対応:車椅子スペース完備
  • 全席シートベルト装備

2025年の新たな観光資源として

2025年は大阪・関西万博の開催年。関西から九州への観光ルートの中で、大分のホーバークラフトは強力な観光コンテンツとなる可能性を秘めている。「万博ついでに、世界で2例目のホーバークラフトに乗りに行く」という新たな観光需要が期待される。

さらに、SNS時代の今、時速80キロで海上を疾走する迫力ある映像は、間違いなく「映える」コンテンツ。特に外国人観光客にとって、「日本でしか体験できない」「アジアで唯一」という希少性は、大きな魅力となるだろう。

環境にも配慮!進化したホーバークラフト

16年前と比較して、ホーバークラフトの技術は大きく進化している。最新型の12000TDは、従来型と比べて燃費が約20%向上、騒音レベルも大幅に低減。さらに注目すべきは、将来の電動化構想だ。

グリフォン・ホバーワーク社は2030年までに電動ホーバークラフトの実用化を目指しており、大分がその実証実験の場となる可能性もある。世界的な脱炭素化の流れの中、短距離輸送における環境配慮型の選択肢として、ホーバークラフトが再評価される時代が来ているのだ。

高齢化社会にも優しい「揺れない」交通手段

エアクッションで浮上するホーバークラフトは、波の影響を受けにくく、船酔いしにくいという特徴がある。これは高齢者や体の不自由な方にとって大きなメリットだ。バリアフリー対応の車椅子スペースも完備され、誰もが利用しやすい設計となっている。

35分という短時間移動も、体への負担を軽減。高齢化が進む日本において、ホーバークラフトは「人に優しい交通手段」としての可能性も秘めている。

苦難を乗り越えて〜安全性への徹底した取り組み

実は当初、2023年の運航開始を目指していたが、訓練中の事故や運航経験不足から度重なる延期を余儀なくされた。しかし、この期間を無駄にすることなく、徹底した安全対策を実施。

実施された安全対策

  • パイロット訓練:英国での研修を含む延べ1000時間以上
  • 運航基準:風速15m/s以上、波高2m以上で運航中止
  • 救命設備:全席に救命胴衣完備
  • 点検体制:毎日の運航前点検、月次・年次の詳細点検
  • 緊急時対応:海上保安庁との連携体制構築

災害時にも活躍!新たな可能性

ホーバークラフトの特性は、災害時の緊急輸送手段としても注目されている。浅瀬や障害物のある場所でも走行可能なため、地震や津波で港湾施設が被災した際の代替輸送手段として期待される。

実際、東日本大震災の際には、港湾が使用不能となった地域への物資輸送が大きな課題となった。ホーバークラフトなら、そうした状況下でも活躍できる可能性がある。

今後の展望〜広がる可能性

大分第一ホーバードライブは、西大分〜大分空港航路の成功を踏まえ、将来的な路線拡大も検討中だ。

検討中の新路線

  • 別府〜大分空港間(温泉地からの直行便)
  • 国東半島周遊観光ルート
  • 大分〜別府〜杵築の観光トライアングル

まとめ〜6日後に始まる新たな歴史

2025年7月26日、大分に新たな歴史が刻まれる。世界でわずか2例目、アジアで唯一の定期ホーバークラフト航路の誕生は、単なる交通手段の復活以上の意味を持つ。

ビジネスパーソンには時間短縮を、家族連れには特別な体験を、観光客には唯一無二の思い出を。そして地域には、新たな誇りと経済効果をもたらす。時速80キロで海上を疾走する「空飛ぶ船」は、大分の新たなシンボルとなるだろう。

手頃な料金で体験できる世界的に希少な乗り物。この夏、大分でしか味わえない特別な体験が、あなたを待っている。16年の時を経て蘇る海の翼が、大分の空に新たな夢を運ぶ。その歴史的瞬間まで、あと6日だ。

投稿者 hana

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