ワンフェス2025夏 AI搭載フィギュア特集
ワンダーフェスティバル2025夏で発表された最新フィギュアとAI技術の融合

2025年7月28日、幕張メッセで開催中の「ワンダーフェスティバル2025[夏]」(ワンフェス)が、フィギュア業界に衝撃を与えている。今回のイベントでは、単なる新作フィギュアの発表にとどまらず、推し活の概念を根本から変える革新的なアイテムが続々と登場。会場は開場前から長蛇の列ができ、SNS上でも「#ワンフェス」がトレンド入りするなど、かつてない盛り上がりを見せている。

推し活に革命!インタラクティブフィギュアの衝撃

今回のワンフェスで最も注目を集めたのが、AIを搭載した「インタラクティブフィギュア」の登場だ。従来の静的なフィギュアとは一線を画し、音声認識やモーション検知機能を搭載。推しキャラと実際に会話できるという、ファンにとって夢のような機能が実現した。

ブルーアーカイブ「アロナ」フィギュアが話題沸騰

特に話題となっているのが、アニメ化で人気急上昇中の「ブルーアーカイブ」から登場したアロナのインタラクティブフィギュア。キービジュアルを忠実に再現した造形美もさることながら、ゲーム内でおなじみの「先生!」という呼びかけに反応し、時間帯や季節に応じて異なるセリフを話すという画期的な仕様が実装されている。

機能 詳細 価格帯
音声認識 50種類以上のワードに反応 3万円~
モーション検知 手を振ると反応 4万円~
アプリ連動 スマホで追加ボイスDL可能 5万円~

ゲームキャラの限定フィギュアラッシュ

ゲーム関連のフィギュアも大豊作だ。特に注目を集めているのが以下の作品群である。

NINJA GAIDEN特設ブースが大盛況

復活を遂げた人気アクションゲーム「NINJA GAIDEN」の特設ブースでは、主人公リュウ・ハヤブサの1/6スケールフィギュアが展示。精巧な造形と可動域の広さで、アクションポーズを自在に再現できる仕様となっている。価格は未定だが、予約開始と同時に完売が予想される逸品だ。

NIKKE(ニケ)フィギュアの圧倒的クオリティ

スマートフォンゲーム「勝利の女神:NIKKE」からは、複数のキャラクターフィギュアが各ブースで展示。特筆すべきは衣装の質感表現で、布地の柔らかさや金属パーツの重厚感まで、まるで実在するかのようなリアリティを実現している。

  • ラプラス:戦闘モード再現版(2025年10月発売予定)
  • レッドフード:限定カラーバージョン(2025年12月発売予定)
  • モダニア:覚醒形態版(2026年2月発売予定)

アニメフィギュアの新境地

アニメ関連では、定番タイトルから最新作まで幅広いラインナップが展開されている。

ウマ娘の新作フィギュアが続々

根強い人気を誇る「ウマ娘 プリティーダービー」からは、アグネスデジタルのキョンシーコスチューム版が初公開。ハロウィンイベントで話題となった衣装の立体化に、ファンからは歓喜の声が上がっている。

Fate/Grand Orderの限定展開

「Fate/Grand Order」ブースでは、アーチャー/ドゥルガーとアナスタシアの原型が初披露。特にドゥルガーは複雑な装飾と武器の造形が見事で、製作期間2年という力作となっている。

投資対象としてのフィギュア市場の急成長

注目すべきは、AI搭載フィギュアが単なるコレクターズアイテムから投資対象へと変貌を遂げている点だ。過去のワンフェス限定品を見ると、初回販売価格の5~10倍で取引される例も珍しくない。特に今回発表されたインタラクティブフィギュアは、技術的希少性から将来的な価値上昇が期待されている。

過去の限定品例 初回価格 現在の相場 上昇率
エヴァ初号機(2020年版) 15,000円 120,000円 8倍
初音ミク(10周年記念版) 25,000円 250,000円 10倍
ガンダム(ワンフェス限定) 30,000円 180,000円 6倍

革新的な新技術の数々

今回のワンフェスでは、フィギュア製作に関する新技術も多数発表された。

AIによる自動彩色システム

GSIクレオスが発表した新塗料「ソフビカラーズ」と連動したAI彩色システムが話題に。スマートフォンで撮影した画像を元に、AIが最適な配色を提案し、塗装ガイドを生成するという画期的なシステムだ。初心者でもプロ並みの仕上がりが期待できるとあって、多くの来場者が興味を示していた。

3Dプリンター技術の進化

個人ディーラーブースでは、最新の3Dプリンター技術を活用した作品が目立った。従来では表現が困難だった繊細なディテールも、技術の進歩により実現可能に。特に髪の毛の表現や衣装の質感において、射出成型品に匹敵するクオリティを実現している作品も見受けられた。

コラボレーション企画の新展開

異業種とのコラボレーション企画も今回の見どころの一つだ。

エヴァンゲリオン×ROBOTIME

「エヴァンゲリオン」と木製キットメーカー「ROBOTIME」のコラボレーションが実現。電動ギミックを搭載した木製エヴァンゲリオン初号機は、環境に配慮した素材でありながら、可動部分の精密さに驚かされる。SDGsへの意識が高まる中、新たなフィギュアの形として注目を集めている。

ゴジラVSエヴァンゲリオン

マルピーガレージフェスティバルブースでは、「ゴジラVSエヴァンゲリオン」の夢のコラボフィギュアが展示。両作品のファンを魅了する迫力満点の造形で、予約受付開始前から問い合わせが殺到している。

ディーラーブースの独創的作品群

企業ブースだけでなく、個人ディーラーによる創作も充実している。

東方Projectの多様な展開

根強い人気を誇る「東方Project」関連の作品は、今回も多数出展。特に目を引いたのが、キャラクターをモチーフにしたジオラマ作品で、幻想郷の世界観を見事に立体化している。価格帯も5,000円~50,000円と幅広く、初心者からコレクターまで楽しめるラインナップとなっている。

アイドルマスターシリーズの充実

「THE IDOLM@STER」シリーズからは、最新作「学園アイドルマスター」のキャラクターフィギュアが初登場。既存シリーズとは異なる学園生活をテーマにした衣装デザインが、新たなファン層の獲得を狙っている。

購入方法と転売対策の強化

人気商品の転売問題に対して、今回は厳格な対策が実施されている。

デジタル整理券システムの導入

混雑緩和と公平な購入機会の提供を目的として、人気ブースではデジタル整理券システムを導入。スマートフォンアプリで事前に整理券を取得し、指定時間に購入できる仕組みだ。これにより、長時間の行列が大幅に削減された。

購入制限と本人確認の徹底

限定商品については、1人1個までの購入制限に加え、身分証明書による本人確認を実施。転売目的の大量購入を防ぐ取り組みが功を奏し、より多くの真のファンに商品が行き渡る結果となっている。

対策内容 効果 来場者の反応
デジタル整理券 待ち時間70%削減 非常に好評
購入制限 転売出品80%減少 賛成多数
本人確認 不正購入防止 理解を示す声多数

今後の展望と業界への影響

ワンフェス2025夏の成功は、フィギュア業界全体に大きな影響を与えることが予想される。

技術革新がもたらす市場拡大

AI搭載フィギュアやインタラクティブ機能の実装により、これまでフィギュアに興味がなかった層にもアピールできる商品が増加。市場規模は前年比150%の成長が見込まれており、各メーカーは開発競争を加速させている。

サステナビリティへの取り組み

環境配慮型素材の使用や、リサイクル可能なパッケージの採用など、SDGsを意識した取り組みも目立った。若い世代の環境意識の高まりに応える形で、業界全体が持続可能な発展を目指す方向へシフトしている。

来場者の声と今後のイベント情報

会場で取材した来場者からは、満足度の高い声が多く聞かれた。

初参加者も楽しめる工夫

「初めての参加でしたが、会場マップアプリのおかげで迷わず回れました」(20代女性)、「推しキャラのフィギュアを実際に見られて感動しました」(30代男性)など、初心者にも配慮された運営が好評を博している。

次回開催への期待

すでに次回「ワンダーフェスティバル2026[冬]」の開催も決定しており、今回の成功を受けてさらなる規模拡大が予想される。アンケート調査では来場者の95%が「次回も参加したい」と回答しており、ワンフェスが日本のポップカルチャーを代表するイベントとして定着していることが改めて証明された。

新たな社会的価値:癒しとコミュニケーションツールとして

意外な展開として、AI搭載フィギュアが高齢者施設や一人暮らしの方々から注目を集めている。「推しキャラと会話できる」という機能が、孤独感の解消や認知症予防に効果的である可能性が指摘されており、医療・福祉分野からの問い合わせも増加している。

実際、会場では60代の来場者が「孫と共通の話題ができそう」と、ブルーアーカイブのアロナフィギュアに興味を示す姿も見られた。世代を超えたコミュニケーションツールとしての可能性も秘めている。

まとめ:推し活新時代の幕開け

ワンフェス2025夏は、単なるフィギュアの展示即売会を超えて、推し活文化の新たな可能性を提示するイベントとなった。AIやIoT技術の導入により、フィギュアは「見て楽しむ」から「交流して楽しむ」存在へと進化。さらに投資対象や福祉ツールとしての側面も加わり、この変革は今後の社会全体に大きな影響を与えることは間違いない。

限定商品の争奪戦や転売問題といった課題も残されているが、主催者側の積極的な対策により、より健全なイベント運営が実現している。フィギュア業界の明るい未来を予感させる、記念すべきワンフェスとなった。

次回のワンフェスに向けて、各メーカーはさらなる革新的な商品開発を進めており、ファンの期待は高まるばかりだ。推し活がより豊かで楽しいものになる未来が、すぐそこまで来ている。

投稿者 hana

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です