マリオペイントがスイッチオンラインで本日配信開始!33年の時を経て蘇る創作ツールにゲーマー歓喜

2025年7月29日、任天堂は「スーパーファミコン Nintendo Classics」に『マリオペイント』を追加配信することを発表し、即日配信を開始した。1992年に発売された伝説の創作ソフトが、33年の時を経て最新ハードで蘇ることになり、Xでは「マリオペイント」がトレンド1位を獲得するなど、大きな話題となっている。

マリオペイントとは?若い世代も知っておきたい任天堂の革新的ソフト

『マリオペイント』は、1992年7月14日にスーパーファミコン用ソフトとして発売された、任天堂初の本格的な創作支援ツールだ。定価は9,800円で、専用のスーパーファミコンマウスが同梱されていた。当時としては画期的な「マウスのみで操作する」というコンセプトで、お絵かき、アニメーション制作、作曲という3つの主要機能を搭載していた。

特に印象的なのは、起動時に表示される「マリオとワンダのアイキャッチ」だ。マリオが絵筆を持って登場し、犬のワンダと共に画面を彩る演出は、多くのプレイヤーの記憶に残っている。また、ミニゲーム「ハエたたき」も人気で、本編の創作活動と同じくらい熱中したというプレイヤーも少なくない。

Nintendo Switch Onlineでの新機能:現代に蘇る創作体験

Joy-Con 2でマウス操作が可能に

今回の配信に合わせて、「スーパーファミコン Nintendo Classics」に「マウス操作」機能が新たに追加された。これにより、Nintendo Switch 2のJoy-Con 2をマウスのように使用できるようになった。右Joy-Con 2を平らな場所に置いて動かすことで、画面上のカーソルを操作できる仕組みだ。

さらに、USBマウスをNintendo Switchに接続して使用することも可能となっている。オリジナル版で必須だったマウス操作を、現代の技術で再現したことで、当時の操作感を損なうことなく楽しめるようになった。

ボタン割り当て機能も追加

同時に「ボタン割り当て」機能も実装され、プレイヤーが自分の好みに合わせてボタン配置をカスタマイズできるようになった。これにより、より快適な操作環境で創作活動を楽しめる。

ニンテンドーミュージックにもサウンドトラック追加

音楽配信サービス「ニンテンドーミュージック」にも、同日『マリオペイント』のサウンドトラック19曲が追加された。収録曲には以下のようなものが含まれている:

  • マリオペイント タイトル1
  • ハエたたき:ボス
  • お絵かき画面1
  • スタンプ選択
  • アニメーション作成
  • 作曲モード

特に「ハエたたき」のBGMは、緊張感のある曲調で多くのプレイヤーの記憶に残っており、配信開始と同時に多くの視聴が集まっている。

SNSで爆発的な反響:世代を超えた感動の声

当時のプレイヤーからは懐かしさの声

Xでは配信発表直後から「マリオペイント」がトレンド入りし、瞬く間に1位を獲得した。30代から40代のユーザーを中心に、当時の思い出を語る投稿が相次いでいる。

「小学生の頃、友達の家で初めて触った時の衝撃が忘れられない」「音楽作りにハマって、自作の曲を何十曲も作った」「ハエたたきで100匹倒すのに必死だった」など、それぞれの思い出が語られている。

若い世代も注目:レトロゲーム文化の新たな波

一方で、マリオペイントを知らない若い世代からも「こんなソフトがあったんだ」「33年前にこんな先進的なソフトがあったなんて」という驚きの声が上がっている。YouTubeやTwitchでは早速、配信を始めるストリーマーも現れ、世代を超えた交流が生まれている。

当時のCMが話題に:「聖者の行進」オマージュ

配信開始を受けて、1992年当時のテレビCMも再び注目を集めている。このCMは「聖者の行進」をモチーフにした楽曲に合わせて、マリオペイントの機能を紹介する内容で、印象的な映像と音楽で多くの人の記憶に残っている。

「CMの曲が頭から離れない」「このCMで欲しくなって親にねだった」という声も多く、当時の任天堂の巧みなマーケティング戦略が改めて評価されている。

創作文化の原点:マリオペイントが残した遺産

現代のクリエイターへの影響

マリオペイントは、家庭用ゲーム機で本格的な創作活動を可能にした先駆的なソフトウェアだった。現在活躍するイラストレーターやアニメーター、作曲家の中には、「マリオペイントが創作の原点だった」と語る人も少なくない。

特に作曲機能は、限られた音源と簡単な操作で音楽を作れる仕組みが、多くの人に音楽制作の楽しさを教えた。現在のDTM(デスクトップミュージック)文化の礎となったとも言える。

UGC(ユーザー生成コンテンツ)の先駆け

インターネットが普及する前の時代に、自分で作った作品を友達と共有したり、ビデオに録画して交換したりという文化が生まれた。これは現在のSNSでの作品共有や、YouTubeでの創作物公開の原型とも言える。

技術的な革新:1992年の挑戦

スーパーファミコンの限界への挑戦

マリオペイントは、スーパーファミコンというハードウェアの制約の中で、驚くべき機能を実現していた。以下のような技術的な工夫が施されていた:

機能 技術的な実装 当時の革新性
お絵かき機能 16色パレット、スタンプ機能 家庭用ゲーム機初の本格ペイントツール
アニメーション 最大9フレームの動画作成 パラパラ漫画の要領で動画制作が可能
作曲機能 15種類の音色、3オクターブ 五線譜を使わない直感的な作曲システム
データ保存 カセット内蔵バッテリー 作品を保存して後から編集可能

マウスという新しいインターフェース

1992年当時、家庭用ゲーム機でマウスを標準装備として販売することは非常に珍しかった。任天堂は、創作活動にはコントローラーよりもマウスが適していると判断し、専用マウスを同梱するという大胆な決断を下した。この判断は正しく、多くのユーザーが違和感なくマウス操作を受け入れた。

現代における意義:なぜ今マリオペイントなのか

デジタルネイティブ世代への架け橋

現在の子どもたちは、生まれた時からスマートフォンやタブレットに囲まれ、タッチ操作が当たり前の環境で育っている。そんな彼らにとって、マウスという「古い」インターフェースで創作活動をすることは、新鮮な体験となるだろう。

また、制限された機能の中で工夫して作品を作るという体験は、現代の「何でもできる」ツールとは異なる創造性を刺激する可能性がある。

レトロゲーム文化の再評価

近年、レトロゲームへの注目が高まっている中で、マリオペイントの復活は特別な意味を持つ。単なるゲームではなく、創作ツールとしての側面を持つこのソフトは、ゲームの可能性を広げた作品として再評価されている。

プレイ方法と料金:誰でも気軽に始められる

Nintendo Switch Online加入で無料プレイ

マリオペイントをプレイするには、Nintendo Switch Onlineへの加入が必要だ。料金プランは以下の通り:

  • 個人プラン(1か月):306円
  • 個人プラン(3か月):815円
  • 個人プラン(12か月):2,400円
  • ファミリープラン(12か月):4,500円(最大8アカウント)

既にNintendo Switch Onlineに加入している場合は、追加料金なしですぐにプレイできる。

Nintendo Switch 2での最適な体験

特にNintendo Switch 2ユーザーは、Joy-Con 2のマウス機能を使うことで、よりオリジナルに近い操作感を楽しめる。もちろん、初代Nintendo Switchでも、USBマウスを接続することで快適にプレイ可能だ。

コミュニティの盛り上がり:新たな創作の波

SNSでの作品共有が活発化

配信開始からわずか数時間で、Xやインスタグラムには「#マリオペイント」「#MarioPaint」のハッシュタグで作品が投稿され始めている。ドット絵のマリオキャラクターから、抽象的なアート作品まで、様々な作品が共有されている。

特に注目を集めているのは、当時のセーブデータを再現しようとする試みだ。「子どもの頃に描いた絵を思い出しながら描き直している」という投稿も見られ、ノスタルジックな空気が広がっている。

実況・配信文化との相性の良さ

YouTubeやTwitchでは、マリオペイントの実況配信が人気を集めている。視聴者からのリクエストに応えて絵を描いたり、一緒に音楽を作ったりといった、インタラクティブな配信が行われている。

「ハエたたき」のタイムアタックや、制限時間内での作品制作チャレンジなど、配信向けの企画も生まれており、新たな楽しみ方が広がっている。

今後の展望:マリオペイントが示す可能性

他の創作系レトロゲームの配信に期待

マリオペイントの配信成功により、他の創作系レトロゲームの配信にも期待が高まっている。「マリオアーティスト」シリーズや「デザエモン」など、過去に発売された創作ツールの復活を望む声も上がっている。

現代版マリオペイントの可能性

今回の反響を受けて、任天堂が現代の技術で新たな「マリオペイント」を開発する可能性も囁かれている。Nintendo Switchの特性を活かした、タッチ操作とモーション操作を組み合わせた新しい創作体験が実現するかもしれない。

まとめ:時代を超えて愛される創作ツール

マリオペイントのNintendo Switch Online配信は、単なるレトロゲームの復活以上の意味を持っている。33年前に任天堂が示した「ゲーム機で創作活動を楽しむ」というビジョンは、現代においても色褪せることなく、むしろ新鮮さすら感じさせる。

デジタル創作ツールが高度化・複雑化する中で、シンプルで直感的なマリオペイントの存在は、創作の原点を思い出させてくれる。これからプレイする人も、久しぶりに触れる人も、それぞれの形でこの伝説的な創作ツールを楽しんでほしい。

Nintendo Switch Onlineに加入している人は、今すぐ「スーパーファミコン Nintendo Classics」からマリオペイントをダウンロードして、33年の時を超えた創作体験を始めてみてはいかがだろうか。きっと、新たな発見と懐かしさが待っているはずだ。

投稿者 hana

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