初回視聴率13.5%!3年ぶり戦国大河が好スタート

2026年1月4日にスタートしたNHK大河ドラマ第65作「豊臣兄弟!」が、初回平均視聴率世帯13.5%、個人8.2%を記録し、前作「べらぼう 蔦重栄華乃夢噺」の12.6%を大きく上回る好スタートを切りました。2021年「青天を衝け」以降、大河ドラマの初回視聴率は下落を続けていましたが、今作でその流れに歯止めがかかった形となります。この数字は、近年の大河ドラマとしては非常に好調な滑り出しと言え、業界関係者からも高い評価を得ています。

第2話(1月11日放送)の平均視聴率は世帯12.2%、個人7.2%と、初回から1.3%の減少にとどまり、及第点の推移を見せています。大河ドラマの場合、第1回から第2回で視聴率が増加した作品は『真田丸』ぐらいで、-1.3%という減少幅はまずは及第点とされています。特に豊臣秀長と秀吉の生まれ故郷である名古屋地区では14.5%を記録するなど、地域によっては高い関心を集めています。

また、個人視聴率でも8.2%(初回)、7.2%(第2回)と堅調な数字を維持しており、若年層にもしっかりと訴求できていることがうかがえます。SNSでの話題性も高く、放送中はリアルタイムでトレンド入りするなど、ソーシャルメディアとの親和性も高い作品となっています。

秀吉の弟・豊臣秀長を主人公にした新視点

今作の最大の特徴は、天下人・豊臣秀吉ではなく、その弟・豊臣秀長を主人公に据えた点です。脚本を担当する八津弘幸氏は「秀吉が主人公では晩年にかなり暗い展開になる」と考え、「秀吉を支える人物とのバディもの」として秀長を主人公に選びました。この選択は、これまでの大河ドラマにはなかった新しい視点をもたらしています。

豊臣秀長(1540年-1591年)は、兄・秀吉を政務や軍事面で補佐し、豊臣家の天下統一に大きく貢献した人物です。1577年(天正5年)の「第1次但馬攻め」、1580年(天正8年)の「第2次但馬攻め」では総大将を務め、但馬国7郡と播磨国2郡を与えられました。

1586年の四国攻めでは病気で出陣できない秀吉の代理人として10万を超える軍勢の総大将に任じられ、一宮城を落とし長宗我部元親を降伏させるなど、優れた軍事的才能を発揮しました。秀長の軍事的手腕は、単なる補佐役ではなく、独立した指揮官としても高く評価されていたのです。

また、最終的には大和・紀伊・和泉の3か国に河内国の一部を加え、約110余万石を領する大名となり、官位も従二位権大納言に栄進したことから「大和大納言」と尊称されました。検地の実施や盗賊の追捕などを行い、善政を敷いたと考えられており、赤膚焼という陶器を創始したとも言われています。

諸大名は秀長に秀吉へのとりなしを頼み、多くの者がその地位を守ることができたと言われています。徳川家康や伊達政宗など外様大名を多く抱えた豊臣政権において、秀吉と大名間、および各大名間の調整役を果たし、前期豊臣政権の安定には欠かせぬ貴重な人物でした。「もし秀長があと数年生きていれば、豊臣政権はもっと長く続いた」と評価されるほど、その存在は大きかったのです。

仲野太賀×池松壮亮の豪華キャストと”ドラえもん”関係

主人公の豊臣秀長(小一郎)を演じるのは、朝ドラ「ちむどんどん」や映画「怪物」で高い評価を得ている仲野太賀。制作統括の松川博敬氏は「大きな物語を預けられる人。仲野太賀がいれば大丈夫だと思える」と信頼を寄せています。仲野太賀は、これまでも実直で誠実な役柄を演じることが多く、今回の秀長役もその延長線上にあると言えます。

兄の豊臣秀吉(藤吉郎)役には池松壮亮が抜擢され、二人の演技力が早くも注目を集めています。池松壮亮は、『SHOGUN』などの国際的な作品にも出演しており、その演技力は国内外で高く評価されています。八津氏は秀吉と秀長の関係性について「秀長がドラえもんで秀吉がのび太くんというイメージ」と表現しており、秀長が秀吉の無茶な夢を現実にしていく様子が描かれます。

この比喩は非常にわかりやすく、秀吉の突飛なアイデアを秀長が実現可能なものにしていく過程が、ドラえもんとのび太の関係性に似ているということです。実際、歴史的にも秀吉の大胆な政策を実務的に支えたのは秀長であり、この関係性なくしては豊臣政権の成功はあり得なかったと言われています。

さらに、織田信長役を小栗旬、寧々(のちの北政所)役を浜辺美波、お市役を宮﨑あおいが演じるなど、豪華キャストが揃っています。小栗旬の信長役は、第1話から「ぶっ飛んだキャラ」として視聴者を魅了し、SNSでも大きな話題となりました。これまでの信長像とは一線を画す独特の演技が、新しい大河ドラマの雰囲気を作り出しています。

浜辺美波演じる寧々は、秀吉の正室として知られる歴史上の人物ですが、若い世代にも人気のある浜辺美波の起用により、若年層の視聴者獲得にも成功しています。宮﨑あおいのお市役も、その美しさと演技力で物語に華を添えています。

「鎌倉殿の13人」以来のブーム到来か?SNSの反応

初回放送後、SNSやネットニュースには期待の声があふれています。「第1話から面白すぎる」「仲野太賀と池松壮亮の掛け合いが最高」「小栗旬の信長が斬新」といった好評の声が多数寄せられました。特にX(旧Twitter)では、放送中から「#豊臣兄弟」がトレンド入りし、多くの視聴者がリアルタイムで感想を共有しました。

専門家からも高い評価を受けており、「『鎌倉殿の13人』以来の大河ドラマブームを起こすか」という期待の声も上がっています。『鎌倉殿の13人』は、三谷幸喜脚本による斬新な演出と、濃密な人間ドラマで大きな話題を呼び、大河ドラマ離れを食い止めた作品として知られています。『豊臣兄弟!』も、それに続く可能性を秘めていると評価されているのです。

作品のポテンシャルは「間違いなく視聴率20%でもおかしくないレベル」との見方もあります。実際、内容の充実度や俳優陣の演技力、脚本の緻密さなどを考えると、今後視聴率が上昇していく可能性は十分にあります。

X(旧Twitter)では「#豊臣兄弟」がトレンド入りし、「秀長が長生きしていれば」「これが見たかった戦国大河」といったコメントが相次ぎました。「秀長視点で描く戦国時代」という新しいアプローチが、多くの視聴者の心を掴んでいることがわかります。特に第1話の最後に登場した小栗旬演じる織田信長の登場シーンは、「予想外の信長像」として大きな話題を呼びました。

また、若い世代を中心に「大河ドラマを初めて見た」という声も多く、新規視聴者の獲得にも成功していることがうかがえます。NHKプラスでの見逃し配信が充実していることも、若年層の視聴につながっているようです。

八津弘幸脚本の「夢と希望の下剋上サクセスストーリー」

脚本を担当するのは、「半沢直樹」「おちょやん」などで知られる八津弘幸氏。「半沢直樹」では、緻密な伏線回収と爽快な展開で視聴者を魅了し、社会現象を巻き起こしました。今作では、その手腕を大河ドラマで発揮し、尾張中村の貧しい農家に生まれた兄弟が、強い絆で天下統一という偉業を成し遂げるまでの奇跡を、夢と希望の下剋上サクセスストーリーとして描きます。

第1話では、田畑を耕し土とともに生きる暮らしに満足していた小一郎(仲野太賀)の元に、8年ぶりに兄の藤吉郎(池松壮亮)が帰ってくるところから物語が始まります。若き戦国武将・織田信長に仕官し、大出世を夢見る藤吉郎は、小一郎に自分の家来になるよう願い出ます。この冒頭から、二人の対照的な人生観が描かれ、物語に引き込まれていきます。

第2話「願いの鐘」では、小一郎らは清須での暮らしをスタートし、藤吉郎は小一郎にある秘密の計画を告白します。宮崎あおい演じる市が初登場し、白石聖演じる直の祝言の日に村で悲劇が起こるなど、物語は早くも動き始めています。八津氏の脚本は、歴史的事実を踏まえながらも、人間ドラマとしての深みを持たせることに成功しています。

2026年大河ドラマ「豊臣兄弟!」の見どころ

「豊臣兄弟!」の見どころは、主に以下の3点に集約されます。

1. 秀長という新しい視点
これまで秀吉の影に隠れがちだった秀長を主人公にすることで、天下統一の裏側にあった兄弟の絆や秀長の苦悩、そして秀吉との関係性が丁寧に描かれます。「秀長が長生きしていれば豊臣家の天下は安泰だった」という歴史のif(もしも)を考えさせられる作品です。秀長の視点から見た秀吉や信長の姿は、これまでの大河ドラマとは一味違った新鮮さがあります。

2. 豪華キャストによる演技合戦
仲野太賀、池松壮亮、小栗旬、浜辺美波、宮﨑あおいなど、実力派俳優が揃っており、各々の演技が物語に深みを与えています。特に仲野太賀と池松壮亮の兄弟役は、二人の息の合った演技が光ります。さらに、脇を固める俳優陣も充実しており、毎回新たな名演が期待できます。

3. 八津弘幸脚本の緻密な構成
「半沢直樹」で見せた緻密な伏線回収と爽快な展開が期待できます。戦国時代を舞台にしながらも、現代に通じる兄弟愛や夢を追う姿勢が描かれ、幅広い年齢層に訴求する内容になっています。歴史的事実を踏まえつつ、エンターテインメント性も高い作品に仕上がっています。

視聴率20%超えの可能性も?今後の展開に注目

初回13.5%という数字は、近年の大河ドラマとしては好調なスタートと言えます。第1回から第2回で視聴率が増加した作品はほとんどなく、-1.3%という減少幅は及第点とされています。今後、物語が進むにつれて視聴率がさらに上昇する可能性も十分にあります。

今後、織田信長との関係性の深まり、本能寺の変、そして秀吉の天下統一へと物語が進むにつれ、視聴率がさらに上昇する可能性もあります。専門家からは「作品のポテンシャルは視聴率20%でもおかしくない」との声も上がっており、2026年の大河ドラマが久々の大ヒット作となるか、今後の展開に注目が集まっています。

また、NHKプラスでの見逃し配信も充実しており、若い世代を中心にオンデマンドでの視聴も増えています。SNSでの拡散力も高く、リアルタイム視聴率以上の影響力を持つ可能性があります。特に若年層は、リアルタイムではなくオンデマンドで視聴する傾向が強いため、実際の視聴者数は視聴率以上に多い可能性があります。

さらに、海外配信も視野に入れられており、国際的な視聴者の獲得も期待されています。日本の戦国時代は海外でも人気が高く、特にアジア圏では大きな反響が予想されます。

まとめ:新時代の大河ドラマが幕を開けた

大河ドラマ「豊臣兄弟!」は、視聴率13.5%という好スタートを切り、内容面でもSNSで高い評価を得ています。秀吉の弟・秀長という新しい視点、仲野太賀×池松壮亮の名演、八津弘幸の緻密な脚本が三位一体となり、「鎌倉殿の13人」以来の大河ブームを起こす可能性を秘めています。

「もし秀長が長生きしていれば」という歴史のifを描きながら、兄弟の絆や夢を追う姿勢を通じて現代にも通じる普遍的なテーマを提示する本作。戦国時代という舞台設定ながら、現代を生きる私たちにも響くメッセージが込められています。

毎週日曜日午後8時からのNHK総合での放送を、ぜひお見逃しなく。NHKプラスでの見逃し配信も利用できますので、リアルタイムで見られない方も安心して視聴できます。今後の展開にますます目が離せない、2026年の大河ドラマ「豊臣兄弟!」。秀長と秀吉の兄弟がどのように天下統一を成し遂げていくのか、その軌跡をぜひご覧ください。

投稿者 hana

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