史上初の快挙!青学大が2度目の3連覇を達成

2026年1月2日から3日にかけて開催された第102回箱根駅伝で、青山学院大学が大会新記録となる10時間37分34秒で総合優勝を果たした。これは箱根駅伝の歴史において史上初となる「2度目の3連覇」という前人未到の偉業である。

青山学院大学は2015-2017年の第91〜93回大会で3連覇を達成しており、今回の2024-2026年の3連覇と合わせて、同一チームによる2度目の3連覇は箱根駅伝100年超の歴史で初めての記録となった。

10時間40分の壁を打ち破った大会新記録

今大会で青山学院大学が記録した10時間37分34秒は、2025年に自ら樹立した10時間41分19秒の大会記録を3分45秒も更新する驚異的なタイムである。初めて10時間40分の壁を破ったこの記録は、箱根駅伝の高速化を象徴する歴史的瞬間となった。

2位の國學院大學も10時間40分07秒という大会新記録をマークしており、トップ2チームが従来の記録を大幅に更新するハイレベルなレース展開となった。青山学院大学と國學院大學の差は2分33秒で、青学の圧倒的な強さが際立つ結果となった。

新・山の神誕生!黒田朝日の激走

今大会の最大のハイライトは、5区(山登り)を走った黒田朝日主将(4年)の激走である。黒田選手は1時間7分16秒という区間新記録を樹立し、「新・山の神」の誕生を印象づけた。

往路で16位と出遅れていた青山学院大学は、この5区の黒田選手の走りで一気に順位を押し上げ、逆転優勝への道筋をつけた。黒田選手はレース中に早稲田大学の監督車を抜き去る際にガッツポーズを見せるなど、圧倒的な強さと自信に満ちた走りで観客を魅了した。

黒田選手はこの活躍により、優勝チームから選ばれる「大会MVP」と最優秀選手賞「金栗四三杯」をダブル受賞し、箱根駅伝の歴史にその名を刻んだ。

8区でも区間新記録!塩出翔太の快走

復路の8区では、塩出翔太選手(4年)が1時間3分46秒で区間記録を更新した。塩出選手は2年連続で8区の区間賞を獲得しており、安定した実力を発揮し続けている。

5区の黒田選手、8区の塩出選手という2つの区間新記録が、青山学院大学の大会新記録達成に大きく貢献した。両選手ともに4年生であり、最後の箱根駅伝で最高のパフォーマンスを見せつけた。

原晋監督の「輝け大作戦」が結実

青山学院大学陸上競技部を率いる原晋監督は、「原メソッド」と呼ばれる科学的なトレーニングと、選手の自主性を重んじる指導スタイルで知られている。今年のチームテーマは「輝け大作戦」で、選手一人ひとりが輝くことを目指した。

原監督は過去15年以上にわたり青山学院大学を箱根駅伝の強豪校に育て上げ、これまでに9度の総合優勝をもたらした。今回の2度目の3連覇達成により、原監督の指導力と戦略の卓越性があらためて証明された形となった。

箱根駅伝の歴史における三連覇の記録

箱根駅伝の100年を超える歴史において、三連覇以上を達成した大学は複数存在する。日本体育大学は1970年代に5連覇という箱根駅伝史上最長の連覇記録を樹立し、日本大学は戦前初の4連覇を果たした。順天堂大学も1980年代に4連覇を達成している。

しかし、「2度目の3連覇」を達成した大学は青山学院大学が初めてである。これは単なる連覇ではなく、異なる世代の選手たちが同じ目標に向かって努力し、それを2回も実現したという点で、極めて価値の高い記録と言える。

國學院大學も史上最高成績で2位入賞

2位でフィニッシュした國學院大學にとっても、今大会は特別な意味を持つ。総合2位という成績は大学史上最高の順位であり、1区の青木瑠郁選手(4年)と7区の高山豪起選手(4年)が区間賞を獲得するなど、随所で光る走りを見せた。

特に1区の青木選手は1時間0分28秒という区間新記録をマークし、レースを大いに盛り上げた。復路でも5時間20分05秒という復路新記録を樹立し、國學院大學の総合力の高さを示した。

箱根駅伝の高速化とシューズ技術の進化

近年の箱根駅伝では記録の高速化が顕著である。これにはランニングシューズ技術の進化が大きく関係している。カーボンプレートを搭載した厚底シューズの登場により、エネルギー効率が向上し、選手たちはより速いタイムで走れるようになった。

今大会でも多くの選手が最新のシューズ技術を活用しており、10時間40分の壁を破るという歴史的瞬間を支えた要因の一つとなっている。技術革新とアスリートの努力が融合することで、箱根駅伝は新たな時代を迎えている。

若手選手の成長と未来への期待

今回の箱根駅伝では、青山学院大学の1年生選手も活躍の場を与えられ、2区、5区、6区に起用された。若手選手が重要な区間を任されることで経験を積み、将来のチームを支える人材へと成長していく。

青山学院大学の強さの秘訣は、ベテラン選手と若手選手のバランスの良い育成システムにある。4年生の黒田選手や塩出選手が圧倒的なパフォーマンスを見せる一方で、下級生も着実に力をつけており、来年以降の連覇継続への期待も高まっている。

日本の駅伝文化と箱根駅伝の魅力

箱根駅伝は日本の正月の風物詩として、毎年多くの視聴者に親しまれている。東京・大手町から箱根・芦ノ湖までの往路107.5km、復路109.6kmの合計217.1kmを、各大学の選手がタスキをつないで走る姿は、多くの人々に感動を与え続けている。

選手たちの努力、監督やスタッフのサポート、応援する人々の熱意が一体となって作り上げる箱根駅伝は、日本のスポーツ文化における特別な存在である。今回の青山学院大学の史上初の2度目の3連覇は、この伝統ある大会の歴史に新たな1ページを刻んだ。

まとめ:青学の時代は続く

第102回箱根駅伝で青山学院大学が成し遂げた史上初の2度目の3連覇と大会新記録は、日本の大学駅伝界における圧倒的な強さを証明するものとなった。黒田朝日選手の区間新記録、塩出翔太選手の安定した走り、そして原晋監督の卓越した指導力が結実した結果である。

来年の第103回大会でも青山学院大学は4連覇を目指すことになるが、今回の完全優勝により、その可能性は十分に感じられる。一方で、國學院大學をはじめとする他大学も力をつけており、来年以降のレースはさらに激しい戦いが予想される。

箱根駅伝という舞台で、若きアスリートたちが限界に挑戦し続ける姿は、これからも多くの人々に夢と感動を与え続けるだろう。青山学院大学の歴史的快挙は、日本のスポーツ史において永遠に語り継がれる偉業となった。

投稿者 hana

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