イカゲーム2で大流行!韓国伝統遊び「コンギノリ」が2025年SNSトレンドに
Netflixの大ヒットドラマ「イカゲーム」シーズン2の配信開始以降、劇中に登場する韓国の伝統遊び「コンギノリ(공기놀이)」が、日本をはじめ世界中で爆発的な人気を集めている。2025年1月現在、TikTokやInstagramでは「#コンギチャレンジ」のハッシュタグが急上昇し、K-POPアイドルから一般人まで、幅広い層がこの伝統遊びに挑戦する動画を投稿している。
実は今すぐ始められる!家にある小豆や100円ショップのビーズ5個があれば、あなたも今日からコンギノリデビューできる。この記事を読み終わる頃には、きっと挑戦したくなっているはずだ。
イカゲーム2でコンギノリが話題沸騰中
2024年12月26日に配信開始された「イカゲーム」シーズン2は、配信から3週連続でNetflixのグローバルTOP10(非英語圏シリーズ)で第1位を維持し、2025年1月15日時点で既に1億5250万回の視聴回数を記録している。
シーズン2の第4話では、参加者たちが「5人6脚5種競技ゲーム」に挑戦する。このゲームは、メンバビシ(画鋲打ち)、ピソクチギ(石投げ)、コンギノリ、ペンイチギ(コマ回し)、チェギチャギ(蹴鞠)という5つの韓国伝統遊びを5分以内にクリアしなければならないという内容だ。
この中でも特に「コンギノリ」が視聴者の注目を集め、SNS上で瞬く間に拡散された。劇中では、5つのカラフルな石を使った手先の器用さが求められるこのゲームが、まさに生死を分ける重要な場面で登場し、緊迫感あふれる演出が話題となった。
コンギノリとは?韓国の伝統的な石遊び
基本情報と歴史
コンギノリは、韓国語で「공기놀이」と表記される伝統的な遊びだ。「공기(コンギ)」は本来「空気」を意味するが、この場合は遊びに使用する小さな石やビーズを指す。日本のお手玉に似ているようで異なる、独特のルールを持つ韓国固有の遊びである。
この遊びの起源は古代にさかのぼり、最初は羊の骨や小石を使った遊びとして始まったとされる。朝鮮王朝時代には遊びとしての形が整い、当時は子どもたちだけでなく、宮廷の女性たちも楽しんでいたという記録が残っている。
現代では、中に小さな黒い粒が詰まった直径約1cmのプラスチック製の玉5個を使用することが一般的だ。「공기돌(コンギトル)」と呼ばれるカラフルな専用の石が韓国の文房具店やおもちゃ屋で販売されており、多くの韓国家庭には必ずといっていいほどコンギセットが常備されている。
詳しい遊び方とルール
コンギノリの基本的な遊び方は以下の通りだ:
【ステップ1:基本の1個拾い】
- 5つのコンギを手に持ち、軽くテーブルや床に散らす
- 1つのコンギを手に取り、宙に軽く投げる
- 宙に投げた間に、場にある別の1つを拾い、落ちてくるコンギをキャッチする
- この動作を繰り返し、すべてのコンギを拾い上げる
【ステップ2-5:個数を増やしていく】
- 全部拾ったら5つ全てをまた床にばらまく
- 今度は一回で2つずつ拾う(2回で4つ拾い、最後に1つ)
- 成功したら、次は3つずつ(3つ+2つ)、4つずつ(4つ+1つ)と拾う数を増やしていく
- 重要なルール:他のコンギに触れたらアウトとなり、最初からやり直し
【最終ステップ:手の甲キャッチ】
- 4つ拾うことに成功したら、5つのコンギを床にばらまくのではなく自分の手の甲に乗せる
- 手の甲に乗せたコンギをそのまま宙に放り投げる
- それを空中でキャッチする
- キャッチできたコンギの数が得点になる
ゲームの勝敗は、まず目標点数を決めて、先にその点数に到達した人が勝者となる。たとえば5点と決めた場合、手の甲キャッチで獲得した点数を累積していき、先に5点に到達した人が勝ちとなる。
初心者あるある!コンギノリ失敗集
SNSで話題になっているのが、コンギノリ初心者たちの「失敗あるある」だ。誰もが通る道なので、失敗しても気にしないで!
よくある失敗パターン
- 「石が散らばりすぎ問題」 – 最初に石をばらまく時、勢いよく投げすぎて石が四方八方に散らばってしまう
- 「他の石タッチでアウト」 – 狙った石を取ろうとして、隣の石に指が触れてしまい最初からやり直し
- 「高く投げすぎてパニック」 – 石を高く投げすぎて、落ちてくるまでに次の石が拾えない
- 「手の甲から全部落下」 – 最終ステップで手の甲に石を乗せた瞬間、バランスを崩して全部落としてしまう
- 「緊張で手が震える」 – 動画撮影中や友達の前だと緊張して、普段できることができなくなる
これらの失敗を楽しむのもコンギノリの醍醐味。失敗動画も「#コンギ失敗」「#コンギあるある」として投稿され、共感を呼んでいる。
K-POPアイドルたちもコンギチャレンジに挑戦
イカゲーム2の配信開始後、多くのK-POPアイドルやセレブリティがコンギチャレンジに挑戦し、その様子をSNSに投稿している。
JO1
日本の人気ボーイズグループJO1のメンバー川尻蓮が、TikTokに「#SquidGame」のハッシュタグをつけてコンギチャレンジ動画を投稿。ファンからは「さすがの器用さ!」「イカゲームに出演してほしい」といったコメントが寄せられた。
LE SSERAFIM
グローバルガールズグループLE SSERAFIMのメンバーたちも、グループの公式SNSアカウントでコンギチャレンジに挑戦。メンバー同士で競い合う様子が微笑ましく、ファンの間で話題となった。
ILLIT
特に注目を集めたのが、新人ガールズグループILLITのメンバー、ウォニのコンギチャレンジだ。彼女は驚異的なスピードと正確さでコンギを完璧にこなし、「無駄な動きが一つもない」「上手すぎる」「イカゲームで最後まで生き残れそう」といった称賛のコメントが殺到した。
その他の芸能人たち
韓国では、GOT7、EXO、BTSなどの人気アーティストたちも過去にコンギノリを楽しむ動画を公開しており、韓国の伝統遊びとして芸能界でも親しまれていることがわかる。
SNSで広がるコンギブーム
TikTokでの流行
TikTokでは「#コンギチャレンジ」「#공기놀이」「#SquidGame2」などのハッシュタグで、世界中のユーザーがコンギに挑戦する動画を投稿している。特に注目されているのは、イカゲームの劇中と同じように5つのステップをクリアできるかチャレンジする動画だ。
Netflix日本の公式TikTokアカウントも、コンギ遊びのルールを詳しく説明する動画を投稿し、「レベル5まで達成したら成功🙆♀️ 意外と簡単?難しい?」というキャプションで視聴者の挑戦を促している。
Instagramでのトレンド
Instagramでは、カラフルなコンギセットの写真や、友達同士でコンギ対決をする様子を撮影したリール動画が人気を集めている。韓国のインフルエンサーたちは、おしゃれなカフェでコンギを楽しむ様子を投稿し、新たなカフェ文化のトレンドとしても注目されている。
YouTubeでの解説動画
YouTubeでは、コンギノリの詳しい遊び方を解説する動画や、上達のコツを教えるチュートリアル動画が急増している。「初心者でも5分でマスターできるコンギノリ講座」といったタイトルの動画が人気を集め、再生回数を伸ばしている。
日本オリジナル!コンギノリアレンジ版
日本でも独自のアレンジ版コンギノリが生まれ始めている。伝統的なルールを守りつつ、日本らしい要素を取り入れた新しい遊び方が話題だ。
季節限定バージョン
- 「桜コンギ」 – 桜の花びら型のピンクの石を使い、春限定で楽しむ
- 「お正月コンギ」 – 赤白の石を使い、お年玉の代わりに勝者に景品をプレゼント
- 「ハロウィンコンギ」 – オレンジと黒の石で、仮装しながらプレイ
ご当地コンギ
- 「京都コンギ」 – 舞妓さんの格好をした石や、五重塔モチーフの石を使用
- 「沖縄コンギ」 – シーサーや海をイメージした青い石でプレイ
- 「北海道コンギ」 – 雪だるまや熊の形をした石で遊ぶ
キャラクターコラボ
アニメやゲームのキャラクターとコラボしたコンギセットも登場。ポケモンやサンリオキャラクターなど、日本の人気キャラクターがコンギになって販売される可能性も。
なぜコンギノリが2025年のトレンドに?
イカゲーム効果
最大の要因は、やはり「イカゲーム」シーズン2の世界的な大ヒットだ。シーズン1が2021年に社会現象を巻き起こしたのと同様に、シーズン2も配信開始直後から世界中で話題となり、劇中に登場する要素がすべてトレンド化している。
特にコンギノリは、他のゲームと比べて手軽に挑戦できることから、視聴者が実際に体験しやすく、SNSでシェアしやすいコンテンツとなった。
韓国文化への関心の高まり
K-POP、K-ドラマ、韓国料理など、韓国文化全般への世界的な関心の高まりも、コンギノリ人気の背景にある。伝統的な遊びを通じて韓国文化をより深く理解したいという人々の欲求が、このブームを支えている。
コロナ禍後の対面交流ニーズ
2025年現在、コロナ禍から完全に脱却し、人々の対面交流への欲求が高まっている。コンギノリは友達や家族と一緒に楽しめる遊びであり、デジタルゲームとは異なるアナログな魅力が再評価されている。
手軽さとアクセシビリティ
コンギセットは比較的安価で、日本でもAmazonや楽天市場で簡単に購入できる。また、専用の石がなくても、小さなビーズや豆などで代用できる手軽さも、ブームの拡大に貢献している。
デジタルデトックスとしての価値
スマートフォンやゲームから離れ、手と目の協調性を使う遊びとして注目されている。現代人の「手持ち無沙汰」を解消し、集中力を高める効果も期待されている。
日本でのコンギノリ人気の広がり
輸入雑貨店での取り扱い増加
2025年1月以降、東京の新大久保や大阪の鶴橋など、韓国街の輸入雑貨店では、コンギセットの売り上げが前月比300%増を記録している店舗もある。カラフルでかわいいデザインのコンギセットは、若い女性を中心に人気を集めている。
学校での流行
日本の小中学校でも、休み時間にコンギノリを楽しむ子どもたちが増えている。「イカゲームごっこ」として友達同士で対戦し、優勝者を決めるトーナメントを開催する学校もあるという。
カフェやバーでのイベント
一部のコリアンカフェやバーでは、「コンギノリ大会」を開催し、優勝者に韓国料理の無料券をプレゼントするなど、集客イベントとして活用している。参加者同士の交流も生まれ、新たなコミュニティ形成の場となっている。
企業の福利厚生としても注目
一部の企業では、休憩時間のリフレッシュツールとしてコンギセットを導入。短時間で集中力をリセットでき、同僚とのコミュニケーションツールとしても活用されている。
コンギノリの教育的効果とメンタルヘルス
手先の器用さと集中力の向上
コンギノリは、手と目の協調性を高め、集中力を養う効果がある。小さな石を正確に掴み、タイミングよくキャッチする動作は、子どもの発達にとって有益な運動となる。
ルール理解と戦略的思考
段階的に難易度が上がるルールを理解し、どのように石を配置すれば拾いやすいかを考えることで、戦略的思考力も養われる。
社会性の育成
友達と一緒に遊ぶことで、順番を守る、ルールを守る、勝ち負けを受け入れるといった社会性も身につく。また、上手な人が初心者に教えることで、コミュニケーション能力も向上する。
ストレス解消効果
反復的な動作と適度な集中が、瞑想に似た効果をもたらし、ストレス解消につながる。「コンギ瞑想」として、マインドフルネスの一環として取り入れる人も増えている。
世代間交流のツール
シンプルなルールなので、子どもから高齢者まで一緒に楽しめる。家族三世代でコンギノリを楽しむ様子がSNSに投稿され、温かい反響を呼んでいる。
プロのコンギプレイヤーも存在
韓国には、コンギノリの達人と呼ばれる人々が存在する。イカゲーム2の撮影では、劇中の成功シーンを撮影するために、わずか10秒でコンギを完璧にクリアできるプロのコンギプレイヤーが起用されたという。
これらの達人たちは、YouTubeやTikTokで驚異的な技を披露し、「コンギの神」として崇められている。片手だけで5つの石を操る、目隠しをしてプレイする、10個以上の石を使った超難易度チャレンジなど、通常のルールを超えた技を見せている。
コンギノリの今後の展望
オリンピック種目化の可能性?
冗談のように聞こえるかもしれないが、韓国のコンギノリ協会(非公式)は、将来的にコンギノリを国際的なスポーツとして認知させ、アジア競技大会やオリンピックの種目にすることを夢見ているという。
デジタル版コンギゲームの開発
スマートフォンアプリとして、コンギノリを再現したゲームの開発も進んでいる。ARやVR技術を使って、よりリアルなコンギ体験ができるアプリの登場が期待されている。
国際大会の開催
2025年後半には、ソウルで第1回国際コンギノリ選手権の開催が検討されているという情報もある。世界中からコンギの達人が集まり、技を競い合う大会になる予定だ。
ビジネスチャンスの拡大
- コンギノリ教室の開講
- 認定インストラクター資格の創設
- 企業研修プログラムへの導入
- コンギノリ専門店のオープン
- オリジナルコンギセットの製造・販売
コンギノリを始めるには
購入方法
日本でコンギセットを購入する方法:
- Amazon、楽天市場などのオンラインショップ(500円〜1500円程度)
- 新大久保、鶴橋などの韓国街の雑貨店
- ドン・キホーテなどのバラエティショップ
- 100円ショップ(類似品)
代用品での練習
専用のコンギセットがなくても、以下のもので代用可能:
- 大きめのビーズ5個
- 小豆や大豆などの豆類
- 小さな消しゴム
- ビー玉(ただし重いので難易度が上がる)
上達のコツ
- 最初は低い位置から練習する(床に座って行う)
- 石を投げる高さを一定に保つ
- 手の動きは素早く、でも慌てない
- 石の配置を工夫する(拾いやすい位置に散らす)
- 毎日少しずつ練習を続ける
まとめ:伝統遊びが繋ぐ新たな文化交流
「イカゲーム」シーズン2をきっかけに世界中で大流行しているコンギノリは、単なる一過性のブームではなく、韓国の伝統文化を世界に広める重要な役割を果たしている。SNSを通じて瞬時に拡散し、K-POPアイドルから一般の人々まで幅広い層が楽しむこの現象は、2025年のカルチャートレンドとして記憶されることだろう。
手軽に始められ、年齢や性別を問わず楽しめるコンギノリは、デジタル時代においてアナログな遊びの価値を再認識させてくれる。友達や家族と一緒に笑いながら挑戦し、失敗を重ねながら上達していく過程は、SNSでの「いいね」とは違った満足感を与えてくれる。
さらに、日本独自のアレンジや、ビジネスチャンスとしての可能性、教育・メンタルヘルスへの効果など、コンギノリは単なる遊びを超えた文化現象となりつつある。世代を超えて楽しめるこの伝統遊びは、人と人とのつながりを深める新たなコミュニケーションツールとして、これからも進化し続けるだろう。
イカゲーム2の配信はまだ続いており、シーズン3も2025年6月27日に配信予定だ。コンギノリブームは、少なくとも2025年いっぱいは続くと予想される。この機会に、あなたもコンギノリに挑戦してみてはいかがだろうか。きっと、思った以上に夢中になること間違いなしだ。