河本準一が声を失った日「前日まで大声だった」さんまも驚愕の真実
2025年8月2日、お笑いコンビ・次長課長の河本準一(49)がMBS「ツッコミ!赤しや電視台」で約半年ぶりのテレビ復帰を果たした。しかし、その姿は視聴者に衝撃を与えるものだった。「声が出ない」という予想外の展開に、MCの明石家さんまも「前日まで大きな声で叫んでいたのに」と驚きを隠せなかった。
突然の休養発表から半年、ついに病名を公表
2025年2月、河本は突然の休養を発表。芸能界やファンに大きな衝撃が走った。その後、6月になってSNSで「パニック障害とうつ病」であることを初めて公表。「完治はしていないものの、体調は徐々に良くなってきている」と報告し、「一歩ずつ前を向いて進んでいければ」と復帰への意欲を見せていた。
しかし、実際の症状は想像を絶するものだった。河本は後に、うつ病の症状について詳細に語っている。
「むちゃくちゃしんどい」明かされた壮絶な症状
症状 | 具体的な内容 |
---|---|
読書不能 | 本が全く読めない状態に |
吐き気・嘔吐 | 常に気持ち悪く、実際に嘔吐することも |
趣味の喪失 | 大好きだった韓国ドラマが見られない |
スポーツ観戦不能 | 楽しみにしていたスポーツ中継も見られず |
食欲不振 | 食べることができない日々が続く |
特に印象的だったのは、医師から受けた「スマホの電源を切って見ないでください」という指示。そして「何もしないことが治療です」という言葉だった。現代社会において、スマートフォンを見ないという行為がいかに困難か、多くの人が共感できるだろう。
「声が出ない」衝撃の復帰劇
8月2日の「ツッコミ!赤しや電視台」への出演は、河本にとって約半年ぶりのテレビ復帰となった。しかし、その姿は誰もが予想していなかったものだった。
番組内で体調を聞かれた河本は、極めて小さな声で「…ぼちぼちです…」と答えた。その声があまりにも小さく、MCの明石家さんまをはじめ、共演者たちは「声!声!声!」「聞こえへん!」と叫ぶ事態に。
さんまは驚きを隠せない様子で、「こいつ、休む前日のこの番組では大声で叫んでたんやで。俺も翌日ニュースで知ったんや」と明かした。前日まで元気に大声を出していた河本が、翌日には休養を発表するという急展開に、周囲の誰もが驚いたという。
生放送中に倒れ、救急搬送された過去も
河本は最初の異変について、「なんかこれおかしいぞって」と感じた瞬間があったと告白。実は過去に生放送中に倒れ、救急搬送されたこともあったという。うつ病やパニック障害は、外見からはわからないことが多く、本人でさえ最初は気づきにくいという特徴がある。
芸人仲間たちの支えと「感動秘話」
河本の復帰までの道のりは決して平坦ではなかった。しかし、その裏には芸人仲間たちの温かい支援があったという。
- 定期的に連絡を取り、様子を確認する仲間たち
- 無理に外出を促さず、河本のペースを尊重
- 仕事復帰のタイミングも本人の意思を最優先
- 「いつでも戻ってこい」というメッセージを送り続ける
特に相方の井上聡は、河本の状態を常に気にかけ、マネージャーと連携しながら適切なサポートを続けていたという。「無理をさせない」「本人が望むタイミングで」という姿勢を貫いたことが、河本の回復につながったとされている。
うつ病・パニック障害の現実と向き合う
河本の告白は、多くの人にうつ病やパニック障害の現実を知らせることとなった。厚生労働省の調査によると、日本では約100人に6人がうつ病を経験するとされており、決して珍しい病気ではない。
うつ病・パニック障害の主な特徴
- 突然発症することがある – 前日まで元気でも急に症状が現れる
- 身体症状も現れる – 吐き気、食欲不振、倦怠感など
- 趣味や楽しみを失う – 以前好きだったことが楽しめなくなる
- 認知機能の低下 – 本が読めない、集中できないなど
- 回復には時間がかかる – 焦らず、ゆっくりと治療することが大切
「何もしないことが治療」医師の言葉が示す真実
河本の主治医が告げた「何もしないことが治療」という言葉は、現代社会に生きる私たちに重要な示唆を与えている。常に情報にさらされ、SNSでつながり続けることが当たり前になった今、「何もしない」ことの価値を改めて考えさせられる。
精神科医の多くは、うつ病の治療において「休養」の重要性を強調する。それは単に身体を休めるだけでなく、脳を休めることも含まれる。スマートフォンやパソコンから離れ、情報の流入を制限することで、脳は本来の回復力を取り戻していくという。
デジタルデトックスの重要性
デジタルデトックスの効果 | 具体的な変化 |
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ストレス軽減 | SNSの比較から解放され、心が軽くなる |
睡眠の質向上 | ブルーライトの影響が減り、深い眠りが得られる |
集中力回復 | 情報過多から解放され、思考がクリアになる |
自己肯定感の向上 | 他者との比較が減り、自分を受け入れやすくなる |
7月28日、ラジオで第一歩を踏み出す
テレビ復帰に先立つ7月28日、河本は生放送のラジオ番組に出演。これが仕事復帰の第一歩となった。ラジオという音声のみのメディアを選んだことも、段階的な復帰を意識したものだったのかもしれない。
そして8月2日のテレビ復帰。声は小さくなってしまったものの、画面に映る河本の表情には、少しずつ前に進もうとする意志が感じられた。
社会に広がる共感と理解の輪
河本の告白と復帰は、SNS上で大きな反響を呼んだ。
- 「自分も同じ症状で苦しんでいる。勇気をもらった」
- 「有名人が公表してくれることで、理解が広がる」
- 「無理をしないで、ゆっくり回復してほしい」
- 「声が小さくても、戻ってきてくれて嬉しい」
特に同じような症状で苦しむ人々からは、「自分だけじゃないと思えた」「希望が持てた」といった声が多く寄せられた。
職場でのメンタルヘルスケアの重要性
河本のケースは、職場におけるメンタルヘルスケアの重要性も浮き彫りにした。芸能界という特殊な環境ではあるが、どの職場でも起こりうる問題である。
- 早期発見・早期対応 – 周囲が変化に気づくことが大切
- 休養を取りやすい環境づくり – 休むことへの理解と支援
- 復帰のタイミングは本人次第 – 焦らせない、プレッシャーをかけない
- 段階的な復帰プログラム – いきなり元の状態に戻そうとしない
- 継続的なフォローアップ – 復帰後も様子を見守る
「声を失っても、笑いは失わない」河本の新たな挑戦
声が小さくなってしまった河本だが、それでも笑いを取ろうとする姿勢は変わらない。むしろ、この経験を新たなネタとして昇華させようとする芸人魂が垣間見える。
さんまも「声は小さくなったけど、おもろいことは言おうとしてる」と評価。共演者たちも、河本のペースに合わせながら、温かく見守る姿勢を見せた。
うつ病は「心の風邪」ではない、でも必ず良くなる
よく「うつ病は心の風邪」と表現されることがあるが、実際はもっと複雑で、回復にも時間がかかる病気である。しかし、適切な治療と周囲の理解があれば、必ず良くなることも事実だ。
河本のケースが示すように、
- 適切な医療を受けること
- 十分な休養を取ること
- 周囲の理解とサポート
- 焦らず自分のペースで回復を待つこと
これらが揃えば、たとえ声を失うような状態になっても、再び前を向いて歩き出すことができる。
最後に:河本準一が教えてくれたこと
河本準一の病気公表と復帰は、私たちに多くのことを教えてくれた。誰もがメンタルヘルスの問題に直面する可能性があること、そしてそれは決して恥ずかしいことではないということ。
「前日まで大声だった」人が、翌日には声を失うこともある。それがうつ病やパニック障害の現実だ。しかし、適切な治療と周囲の支援があれば、必ず回復への道は開ける。
河本の勇気ある告白と、小さな声での復帰は、同じように苦しむ多くの人々に希望を与えた。これからも一歩ずつ、自分のペースで前に進んでいく河本準一を、温かく見守っていきたい。
そして私たち一人一人も、自分や周りの人のメンタルヘルスに、もっと関心を持ち、理解を深めていく必要があるのではないだろうか。河本準一の復帰は、そんな大切なメッセージを私たちに投げかけている。