「シン・山の神」誕生!青山学院大・黒田朝日が箱根駅伝2026往路で驚異の大逆転劇
2026年1月2日、第102回箱根駅伝の往路で歴史に残る劇的な展開が繰り広げられました。青山学院大学のエース・黒田朝日選手(4年)が5区の山登りで1時間7分16秒の区間新記録を樹立し、最大3分24秒差を大逆転。青山学院大学を往路新記録での3年連続8回目の往路優勝に導きました。原晋監督が「シン・山の神、誕生です!」と絶叫したこの瞬間は、箱根駅伝史上に刻まれる伝説的なパフォーマンスとなりました。
1区16位の大苦戦から始まった青学の箱根駅伝
青山学院大学にとって、この日のレースは波乱の幕開けとなりました。1区に起用された小河原陽琉選手(当日変更)は、トップの國學院大學・青木瑠郁選手から1分14秒遅れの16位でタスキを繋ぎました。前評判の高かった青学の出足としては、予想外の苦しいスタートとなったのです。
しかし、2区以降、青学は着実に順位を上げていきます。2区では11位、3区では8位、4区で5位まで浮上。それでも、中継所でトップの中央大学とは3分24秒もの大きな差がありました。多くの専門家は「今年の青学の3連覇は厳しい」と見ていたのが正直なところでした。
区間新記録を1分55秒更新!黒田朝日の超人的な走り
小田原中継所で5番手のタスキを受け取った黒田朝日選手。当初の目標タイムは1時間7分50秒でしたが、実際の記録は驚異の1時間7分16秒。これは2025年に若林宏樹選手(青学大)が樹立した1時間9分11秒の区間記録を、なんと1分55秒も更新する歴史的快走でした。
黒田選手は5区の19.25キロ地点で早稲田大学の工藤慎作選手をとらえ、ついに先頭に立ちました。そこからゴールの芦ノ湖まで一気に走り抜け、2位の早稲田大学に18秒差をつけてゴールテープを切りました。総合タイム5時間18分8秒は往路新記録。青学は苦しいレース展開から一転、歓喜に包まれました。
「山の神」の系譜に新たな名が刻まれる
箱根駅伝の5区は、「山の神」を生み出してきた特別な区間です。2007年の今井正人選手(順天堂大学)、2012年の柏原竜二選手(東洋大学)など、数々の名ランナーがこの称号を手にしてきました。そして2026年、黒田朝日選手が「シン・山の神」として箱根の歴史に名を刻んだのです。
黒田選手本人は「良くて3位くらいだと思っていました。最後は無我夢中で走りました」と謙虚に語りましたが、レース後のインタビューでは「僕がシン・山の神です!」と堂々と宣言。原晋監督も「黒田は期待以上の走りをしてくれた。彼の精神力の強さと練習の成果が出た」と絶賛しました。
なぜ黒田朝日は5区に起用されたのか
実は黒田朝日選手の5区起用は、区間エントリーの段階では補欠登録でした。青学大は当日変更で黒田選手を5区に投入するという戦略的判断を下したのです。これには明確な理由がありました。
第一に、黒田選手の圧倒的な実力。全日本大学駅伝では8区で区間賞を獲得するなど、長距離での安定感は青学随一でした。第二に、山登りに必要な体力と精神力。黒田選手は高校時代から坂道練習を重視しており、その経験が5区での快走につながりました。
そして第三に、チームの状況。1区で大きく出遅れた青学にとって、5区での大逆転は必須の課題でした。原監督は「ここで勝負を決めるしかない」と判断し、最強のカードを5区に切ったのです。結果的に、この采配は見事に的中しました。
18年ぶりの快挙を狙う早稲田大学の健闘
往路2位でゴールした早稲田大学にとっても、この結果は十分に価値のあるものでした。早大が往路2位以内に入るのは2008年以来18年ぶりの快挙です。わずか18秒差の2位は、復路での逆転優勝の可能性を残す素晴らしい結果といえるでしょう。
早大の花岡司監督は「往路で青学に食らいついたことは大きい。復路で必ず逆転する」と意気込みを語りました。1月3日の復路では、青学と早大の熾烈なトップ争いが繰り広げられることが予想されます。
往路順位と注目の記録
往路の最終順位は以下の通りです:
- 1位:青山学院大学 – 5時間18分8秒(往路新記録)
- 2位:早稲田大学 – 5時間18分26秒(+18秒)
- 3位:中央大学 – 5時間19分44秒(+1分36秒)
- 4位:國學院大學 – 5時間20分2秒(+1分54秒)
- 5位:城西大学 – 5時間20分20秒(+2分12秒)
青学の総合タイム5時間18分8秒は、従来の往路記録5時間19分44秒(2025年・駒澤大学)を1分36秒更新する驚異的なタイムです。
各区間の見どころと区間賞獲得者
今回の往路では、各区間で熾烈な争いが展開されました。1区では國學院大學の青木瑠郁選手が区間賞を獲得し、チームを首位に押し上げました。3区では駒澤大学の帰山侑大選手が区間2位の好走を見せ、群馬県勢の活躍が光りました。
しかし、何といっても最大の注目は5区の黒田朝日選手です。1時間7分16秒という驚異的なタイムは、今後長く破られることのない大記録となる可能性が高いでしょう。標高差約800メートル、距離20.8キロという過酷な山登りを、平均ペース3分15秒/kmで走破したことになります。
復路への展望:史上初の2度目3連覇なるか
1月3日午前8時にスタートする復路では、青山学院大学が史上初となる2度目の総合3連覇を達成できるかが最大の焦点です。青学は2015-2017年に総合3連覇を達成しており、今回成功すれば2度目の快挙となります。
ただし、2位の早稲田大学とはわずか18秒差。この差は復路の20キロ近い距離では、いつでもひっくり返される可能性があります。また、3位の中央大学も1分36秒差と射程圏内。上位3校による三つ巴の戦いが予想されます。
復路で特に注目されるのは6区の山下りです。青学がここで優位を保てるかどうかが、総合優勝の鍵を握ります。早大、中大ともに6区には自信のある選手を配置しており、ここでの逆転劇も十分に考えられます。
データで見る箱根駅伝2026往路の凄さ
今回の往路を数字で振り返ってみましょう。青学の往路新記録5時間18分8秒は、全5区間の平均ペースが3分25秒/kmという驚異的なスピードです。特に5区の黒田朝日選手の記録1時間7分16秒は、歴代最速。この記録は、フルマラソン換算で約2時間22分のペースに相当します。
また、1位と10位の差は5分32秒。これは近年の箱根駅伝の中でも比較的差が小さく、全体的にレベルの高いレースだったことを示しています。シード権(10位以内)を争う大学間の競争も熾烈で、復路での順位変動が大いに期待されます。
SNSでも話題沸騰「シン・山の神」
黒田朝日選手の快走は、SNS上でも大きな話題となりました。「シン・山の神」というワードがX(旧Twitter)のトレンド1位に急上昇し、「凄すぎる」「鳥肌が立った」「感動で泣いた」といった感動の声が溢れました。
特に、16位からのスタートで往路優勝という劇的な展開が、多くの視聴者の心を捉えました。「諦めない気持ちの大切さを教えてくれた」「これぞスポーツの醍醐味」といったコメントも多く見られ、箱根駅伝の魅力を改めて印象づける結果となりました。
復路の注目ポイントと優勝予想
復路で特に注目すべきポイントは以下の通りです:
- 6区(山下り)の争い:往路の貯金を守れるか、それとも逆転されるか
- 9区・10区のアンカー勝負:最終的な優勝争いはここで決まる可能性が高い
- シード権争い:10位前後の大学による熾烈な戦い
- 区間新記録の可能性:往路で記録ラッシュがあっただけに、復路でも期待
優勝予想としては、往路での圧倒的な走りを見せた青山学院大学が有力ですが、早稲田大学の18年ぶりの総合優勝も十分に可能性があります。中央大学も侮れず、上位3校のどこが優勝してもおかしくない状況です。
まとめ:伝説となった箱根駅伝2026往路
第102回箱根駅伝2026の往路は、黒田朝日選手という新たな「山の神」の誕生により、歴史に残る名レースとなりました。1区16位からの大逆転劇は、スポーツの持つドラマ性と感動を存分に届けてくれました。
1月3日の復路では、青山学院大学が史上初の2度目となる総合3連覇を達成できるのか、それとも早稲田大学が18年ぶりの総合優勝を果たすのか。あるいは中央大学が台風の目となるのか。最後まで目が離せない展開が待っています。
箱根駅伝は、毎年多くの感動と記録を生み出してきました。2026年大会も、その伝統を受け継ぐ素晴らしい大会となることは間違いありません。復路のレースから目が離せません。
黒田朝日選手のプロフィールと成長の軌跡
黒田朝日選手は現在青山学院大学4年生。高校時代から長距離選手として頭角を現し、全国高校駅伝での活躍で注目を集めました。大学入学後は、着実に力をつけ、今シーズンは青学のエースとして多くの大会で好成績を残してきました。
特筆すべきは、黒田選手の練習に対する姿勢です。原監督によれば「黒田は誰よりも早く練習場に来て、誰よりも遅く帰る」とのこと。この地道な努力の積み重ねが、箱根駅伝という大舞台での歴史的快走につながったのです。
青山学院大学の箱根駅伝における歴史
青山学院大学は、原晋監督の就任以降、箱根駅伝の強豪校として君臨してきました。2015年から2017年にかけて総合3連覇を達成し、その強さは「青学時代」とまで称されました。2024年、2025年と2年連続で総合優勝を果たしており、今回の2026年大会で3連覇を達成すれば、史上初の2度目の3連覇という偉業となります。
青学の強さの秘密は、原監督が提唱する「ワクワク大作戦」にあります。選手たちが楽しみながら走ることで、プレッシャーを力に変える。この独特の哲学が、数々の名ランナーを育て上げてきました。今回の黒田朝日選手も、その系譜に連なる逸材といえるでしょう。
箱根駅伝が日本のスポーツ文化に与える影響
箱根駅伝は、お正月の風物詩として多くの日本人に愛されてきました。毎年1月2日と3日に開催され、テレビ視聴率は常に30%を超える国民的イベントです。大学生ランナーたちが箱根の山を駆け抜ける姿は、多くの人々に感動と勇気を与えています。
特に往路5区の山登りは、箱根駅伝最大の見どころの一つ。標高差約800メートルという過酷な坂道を、時速18キロ以上のスピードで駆け上がる選手たちの姿は、まさに人間の限界への挑戦です。今回の黒田朝日選手の走りは、その究極の形を示したと言えるでしょう。
2026年大会の総合優勝へ向けた展望
往路で18秒差の僅差となった青学と早大の戦いは、復路でどのような展開を見せるのでしょうか。復路の各区間の距離と特徴を見てみましょう。
6区(山下り・20.8km)は、5区とは逆に標高を一気に下る区間です。ブレーキングと体幹の強さが求められ、専門性の高い区間として知られています。7区(21.3km)と8区(21.4km)は比較的平坦なコースで、安定したペース配分が重要。9区(23.1km)は「エース区間」とも呼ばれ、各大学がエース級の選手を投入します。そして10区(23.0km)のアンカーが、最終的な順位を決定します。
青学は復路にも力のある選手を揃えており、往路の貯金を守り切る可能性が高いと見られています。しかし、早大も復路での逆転を狙って強力なメンバーを配置。わずか18秒という差は、いつでもひっくり返る可能性があります。この緊迫した状況こそが、箱根駅伝の魅力なのです。
