なぜだ!鈴木誠也MLB最多77打点でも球宴落選の闇
衝撃の事実:選手間投票はまさかの「ゼロ」だった。
2025年7月6日(日本時間7日)、メジャーリーグのオールスターゲーム選出選手が発表された。しかし、そこにMLB最多77打点を誇るシカゴ・カブスの鈴木誠也外野手の名前はなかった。さらに驚くべきことに、選手間投票での得票数は「ゼロ」。これは一体どういうことなのか。
MLB1位の成績でも選ばれない異常事態
同日、鈴木誠也は本拠地リグレーフィールドでのセントルイス・カージナルス戦で25号ソロホームランを放った。打球速度106.1マイル(約170.8キロ)、飛距離405フィート(約123.4メートル)の特大弾。これで打点を77に伸ばし、2位のアーロン・ジャッジ(ヤンキース)に21点もの大差をつけてMLBトップを独走している。
項目 | 成績 | MLBランキング |
---|---|---|
打率 | .285 | – |
本塁打 | 25本 | ナ・リーグ5位 |
打点 | 77打点 | MLB1位 |
OPS | .879 | – |
「これでオールスターに選ばれないなんて、意味がわからない」 – これがファンの正直な感想だ。
24年ぶりの快挙も評価されず
ESPNは「鈴木誠也は2001年のサミー・ソーサ以来、カブスでオールスター前に25本塁打と75打点を記録した初めての選手」と報じた。実に24年ぶりの歴史的快挙である。
サミー・ソーサといえば、1998年にマーク・マグワイアとの本塁打王争いで全米を熱狂させたスーパースター。そんな伝説的選手以来の記録を達成しても、オールスターには選ばれない。これが2025年のMLBの現実だ。
選手投票「ゼロ」が示す根深い問題
最も衝撃的なのは、選手間投票での得票数が「ゼロ」だったことだ。MLB最多打点を誇る選手が、同僚選手から一票も入らない。これは単なる知名度不足では説明できない。
考えられる「不都合な真実」:
- アジア人選手への無意識の偏見 – MLBにおいて、アジア人選手が正当に評価されない構造的問題
- 「成績インフレ」時代の弊害 – 25本塁打・77打点でも「普通」と見なされる異常な感覚
- カブスという球団の「呪い」 – 108年ぶりの優勝(2016年)後も残る「良い選手が報われない」イメージ
SNSが爆発「#SeiyaDeservesAllStar」
オールスターメンバー発表後、SNSは大炎上した。
「MLB最多打点で選ばれないとか、オールスターの意味ある?」
「選手投票ゼロは流石におかしいだろ」
「鈴木誠也が選ばれないオールスターなんて見る価値なし」
「これが日本人差別じゃなくて何なの?」
地元シカゴのマーキー・スポーツ・ネットワークも皮肉たっぷりに「でも彼はオールスターじゃない」とツイート。これには「恥を知れ」「選考基準を見直せ」といった批判コメントが殺到した。
なぜ鈴木誠也は選ばれなかったのか
1. ポジションの壁
外野手枠にはロナルド・アクーニャJr.(ブレーブス)、ムーキー・ベッツ(ドジャース)といったスーパースターがひしめく。しかし、MLB最多打点の選手が入る余地がないというのは、制度の欠陥では?
2. チーム成績という足かせ
カブスは47勝47敗の5割ちょうど。優勝争いから脱落したチームの選手は選ばれにくい。だが個人成績で圧倒的な数字を残している選手まで無視されるのは理不尽だ。
3. 「顔が売れていない」問題
MLB3年目の鈴木誠也。大谷翔平のような派手さはない。しかし、ファン投票で約90万票を獲得している。問題は選手間での認知度だ。
4. 守備評価の過小評価
「守備がイマイチ」という評価もある。しかし、打点王級の打撃成績を守備で帳消しにするのは、野球の本質を見失っている。
日本人選手への「ガラスの天井」
2025年のオールスターには大谷翔平と山本由伸が選出された。しかし、それ以外の日本人選手にとって、MLBのオールスターは依然として高い壁だ。
過去の日本人オールスター選手:
- イチロー(10回)- 例外中の例外
- ダルビッシュ有(5回)- エース級の活躍
- 松井秀喜(2回)- ヤンキースという看板
- 田中将大(1回)- 24連勝の衝撃
鈴木誠也の成績は、これらのレジェンドに勝るとも劣らない。それでも選ばれない現実が、MLBにおける日本人選手の立ち位置を物語っている。
後半戦への期待と現実的な目標
オールスター落選をバネに、鈴木誠也には後半戦でさらなる飛躍を期待したい。
- 打点王タイトル獲得 – 日本人初の快挙へ(現在ペースは年間138打点)
- 30本塁打到達 – あと5本で大台到達
- 100打点突破 – 8月中には確実に達成見込み
- シルバースラッガー賞 – 打撃タイトルで見返す
ファンにできること、すべきこと
鈴木誠也の実力は数字が証明している。問題は「認知度」と「評価」のギャップだ。
- SNSで声を上げ続ける – #鈴木誠也 #SeiyaAllStar2026 で来年への布石を
- 試合を見て、記録を残す – 視聴率とSNSエンゲージメントが選手の価値を高める
- MLBに意見を送る – ファンの声が制度を変える原動力に
- グッズを買う – 経済的な支援も重要な応援
制度改革への提言
今回の「事件」は、MLBのオールスター選考制度の問題点を浮き彫りにした。
改革案:
- 成績基準の導入 – 打点・本塁打・打率でリーグトップ3以内は自動選出
- 選手投票の透明化 – 誰が誰に投票したか公開し、責任を持たせる
- 国際枠の設定 – 各国から最低1名は選出し、MLBの国際性を担保
- ファン投票の比重拡大 – 選手投票の「身内びいき」を薄める
まとめ:実力は既に証明済み、問題はMLBの側にある
鈴木誠也の2025年前半戦は、数字上は完璧だった。MLB最多77打点、25本塁打、24年ぶりの球団記録。これでオールスターに選ばれないのは、選手個人の問題ではなく、制度と認識の問題だ。
「選手投票ゼロ」という衝撃の事実は、MLBが抱える根深い問題を象徴している。それは成績よりも「誰が」「どこで」プレーしているかが重視される、古い体質だ。
しかし、真の実力者は必ず認められる。鈴木誠也には、後半戦でさらなる数字を積み上げ、誰もが認めざるを得ない存在になってほしい。そして来年2026年のオールスターでは、当然のように選出される姿を見たい。
今は悔しい。だが、この悔しさが鈴木誠也をさらに強くする。MLB最多打点王・鈴木誠也の快進撃は、まだ始まったばかりだ。