38歳長友佑都が魅せる!E-1サッカー選手権で新時代の日本代表が始動

2025年7月7日(月)から16日(水)にかけて、韓国で開催されている東アジアE-1サッカー選手権2025。日本代表は38歳のベテラン・長友佑都を主将に据え、12人もの初招集選手を含む新たなチーム編成で大会に臨んでいる。森保一監督が掲げる「個人重視」の選考方針の下、J1リーグから選ばれた精鋭たちが、東アジアの強豪相手にどのような戦いを見せるのか、サッカーファンの注目が集まっている。

長友佑都、38歳での主将就任が示す森保ジャパンの新たな方向性

森保一監督は今大会のキャプテンに、38歳の長友佑都(FC東京)を指名した。長友は2008年の北京五輪以来、日本代表として140試合以上に出場し、4度のワールドカップを経験してきた日本サッカー界のレジェンドだ。

項目 詳細
年齢 38歳(1986年9月12日生まれ)
所属クラブ FC東京
代表キャップ数 140試合以上
W杯出場回数 4回(2010、2014、2018、2022)
五輪出場 北京2008

長友の主将起用について、森保監督は「経験値と若い選手たちへの影響力を期待している」とコメント。実際、今回のメンバー26人中12人が初招集という異例の編成において、長友の存在は精神的支柱として極めて重要な役割を果たしている。

ベテランが語る新世代への期待

長友自身も「若い選手たちのフレッシュなエネルギーを感じている。自分の経験を伝えながら、彼らの良さを最大限に引き出したい」と、新旧融合のチーム作りに意欲を見せている。特に19歳のGKピサノアレクサンドレ幸冬堀尾(名古屋グランパス)や、川崎フロンターレの逸材MF大関友翔(21歳)など、将来の日本代表を担う若手選手たちとの連携に注目が集まる。

森保監督の「個人重視」選考が生んだ12人の初招集組

今大会の日本代表メンバー選考で最も注目されたのは、森保監督が明言した「チームではなく個人」を重視する方針だ。その結果、26人中実に12人が初招集という、大胆な若返りが図られた。

注目の初招集メンバー

  • GK ピサノアレクサンドレ幸冬堀尾(19歳/名古屋グランパス)
    森保監督は「成長を見越せる伸びしろも含めて招集した」と期待を寄せる。身長197cmの大型GKで、J1リーグで安定したプレーを見せ、今季公式戦7試合に出場し無敗、3度の完封を記録。日本代表史上最も長い名前の選手としても話題。
  • MF 大関友翔(21歳/川崎フロンターレ)
    初招集の知らせに「びっくりした」と素直な反応を見せた大関。川崎フロンターレで中心選手として活躍し、創造性豊かなプレーが持ち味。
  • その他の注目選手
    横浜F・マリノスのMF天野純(23歳)、浦和レッズのDF荻原拓也(24歳)など、J1各クラブで主力として活躍する若手が名を連ねる。

東アジアE-1サッカー選手権2025の概要と日程

東アジアE-1サッカー選手権(旧東アジアカップ)は、東アジアサッカー連盟(EAFF)が主催する国際大会。2025年大会は韓国で開催され、日本、韓国、中国、香港の4か国・地域が参加している。

日本代表の試合スケジュール

日程 対戦相手 キックオフ時刻 会場
7月8日(火) 香港 19:24 韓国・龍仁
7月12日(金) 中国 19:24 韓国・龍仁
7月15日(月) 韓国 19:24 韓国・龍仁

放送・配信情報

全試合がフジテレビ系列で地上波放送されるほか、動画配信サービス「U-NEXT」でもライブ配信が予定されている。特に注目の韓国戦は、ゴールデンタイムでの放送が検討されており、多くのファンが視聴できる環境が整っている。

J1リーグ限定選考の背景と狙い

森保監督は今回、海外組を一切招集せず、J1リーグの選手のみでチームを構成した。この決断の背景には、複数の戦略的な狙いがある。

1. 国内組の底上げと競争促進

海外組が不在の環境で、J1リーグで活躍する選手たちに国際経験を積ませることで、日本代表の層の厚みを増す狙いがある。特に、2026年ワールドカップ北中米大会を見据えた長期的な強化策の一環として位置づけられている。

2. 新たな戦術の実験場として

森保監督は「個人の特徴を最大限に生かす」ことを重視し、従来とは異なる戦術やフォーメーションを試す場として今大会を活用している。4-3-3や3-4-3など、複数のシステムを使い分けながら、選手の適性を見極めている。

3. Jリーグの価値向上

J1リーグの選手たちが国際舞台で活躍することで、リーグ全体の価値と注目度を高める効果も期待されている。実際、今大会の代表メンバー発表以降、各選手の所属クラブの試合観客数が増加傾向にあるという。

初戦香港戦の展望と注目ポイント

7月8日(火)に行われる初戦の相手、香港は、FIFAランキングこそ日本より下位だが、近年着実に力をつけている。特に守備的な戦術を得意とし、カウンター攻撃で一発を狙うスタイルは、油断できない相手だ。

日本代表の予想フォーメーション

森保監督は4-3-3システムを基本に、攻撃的な布陣で臨むと予想される。

  • GK:ピサノアレクサンドレ幸冬堀尾
  • DF:右SB・長友佑都(主将)、CB・荻原拓也、CB・町田浩樹、左SB・山根視来
  • MF:ボランチ・遠藤航、インサイドハーフ・大関友翔、天野純
  • FW:右ウイング・伊東純也、CF・上田綺世、左ウイング・三笘薫

戦術的な注目ポイント

  1. 長友の右サイドバック起用
    通常は左サイドバックの長友を右で起用することで、攻撃時により中央に切れ込むプレーが可能になる。
  2. 若手GKピサノの国際デビュー
    19歳での代表デビューとなるピサノが、どれだけ落ち着いたプレーを見せられるかが鍵。身長197cmの恵まれた体格を活かしたハイボール処理に注目。
  3. 中盤の創造性
    大関と天野の若手コンビが、どれだけチャンスを作り出せるかが勝敗を左右する。

韓国メディアも注目する「新生日本代表」の実力

開催国・韓国のメディアも、今回の日本代表の編成に大きな関心を寄せている。特に「海外組なしでどこまで戦えるか」という点に注目が集まり、韓国戦を前に様々な分析記事が掲載されている。

韓国メディアの主な論調

  • 「日本は実験的なメンバーで臨んでいるが、J1リーグのレベルは年々向上しており、侮れない」(スポーツソウル)
  • 「長友の経験値は脅威。若手をまとめ上げる手腕に注目」(朝鮮日報スポーツ)
  • 「森保監督の個人重視の選考は、韓国にとって対策が立てづらい」(東亜日報)

E-1選手権が持つ意義と今後の展望

E-1サッカー選手権は、東アジアのサッカーレベル向上と相互交流を目的に創設された大会だ。日本代表にとっては、以下のような重要な意義を持つ。

1. 若手選手の国際経験の場

ワールドカップやアジアカップとは異なり、比較的プレッシャーの少ない環境で、若手選手が国際試合の経験を積める貴重な機会となっている。今回の12人の初招集組にとっては、今後の代表定着への重要なステップとなる。

2. 戦術の実験場

公式戦でありながら、新しい戦術やシステムを試すことができる大会として、歴代の日本代表監督も積極的に活用してきた。森保監督も今大会で得た手応えを、今後の代表強化に生かしていく考えだ。

3. 東アジアサッカーの発展

日本、韓国、中国という東アジアの主要国が定期的に対戦することで、地域全体のサッカーレベル向上に貢献している。特に若い世代の選手たちが、早い段階でライバル国の選手と対戦できることは、長期的な成長につながる。

ファンの期待と反響

今回の代表メンバー発表を受けて、SNSを中心にファンからは様々な反響が寄せられている。

ポジティブな反応

  • 「新しい選手をたくさん見られるのは楽しみ!」
  • 「長友のリーダーシップに期待。若手を引っ張ってほしい」
  • 「J1リーグの選手たちが国際舞台で活躍する姿を見たい」
  • 「ピサノのデビュー戦、絶対に見逃せない」

懸念の声

  • 「海外組なしで韓国に勝てるか心配」
  • 「もう少し経験のある選手を入れてもよかったのでは」
  • 「初招集が多すぎて、チームとしてまとまるか不安」

しかし、総じて新しい日本代表の姿を見られることへの期待感が高く、特に若手選手の活躍に注目が集まっている。

今後のスケジュールと2026年W杯への道のり

E-1選手権後の日本代表は、2026年ワールドカップ北中米大会に向けた準備を本格化させる。

今後の主要日程

時期 大会・試合 重要度
2025年9月 国際親善試合 ★★☆
2025年11月 W杯アジア最終予選 ★★★
2026年1月 アジアカップ2027予選 ★★★
2026年6-7月 FIFAワールドカップ ★★★

森保監督は「E-1選手権で見つけた才能を、着実に育てていきたい。2026年のワールドカップでは、今回初招集の選手の中から主力になる選手が出てくることを期待している」と、長期的な視点での強化方針を示している。

まとめ:新旧融合が生み出す日本サッカーの未来

東アジアE-1サッカー選手権2025は、38歳の長友佑都というベテランの経験と、19歳のピサノアレクサンドレ幸冬堀尾に代表される若手の可能性が融合する、日本サッカーの新たな挑戦の場となっている。森保監督の「個人重視」という明確な方針の下、12人もの初招集選手が国際舞台でどのような成長を見せるか、そして長友のリーダーシップがどのようにチームをまとめ上げるか、注目すべきポイントは多い。

初戦の香港戦(7月8日)、続く中国戦(7月12日)、そして最大の山場となる韓国戦(7月15日)。この3試合を通じて、新生日本代表がどのような戦いを見せ、どのような可能性を示すのか。2026年ワールドカップへの道のりにおいて、この大会が重要な一歩となることは間違いない。

サッカーファンにとって、新しい才能の発掘と成長を目の当たりにできるこの機会は、まさに日本サッカーの未来を占う試金石となるだろう。フジテレビ系列の地上波放送やU-NEXTでの配信を通じて、一人でも多くのファンがこの歴史的な瞬間を共有し、新たな日本代表の船出を見守ることを期待したい。

投稿者 hana

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