平成の青春が帰ってきた!カンケンリュック大復活
2025年、日本の高校生たちの間でかつて平成時代に一世を風靡したカンケンリュックが驚異的な復活を遂げています。SNSを中心に「懐かしいのに今っぽい」と話題沸騰中のこのトレンドは、単なるファッションの流行ではなく、Z世代が平成カルチャーを再解釈する文化現象として注目を集めています。TBSの人気番組「THE TIME」や日本テレビ「ZIP!」でも特集が組まれ、売り切れ続出の社会現象となっているのです。
北欧スウェーデン発のブランド「フェールラーベン」(Fjällräven)のカンケンリュックは、1978年の誕生以来、世界中で愛され続けてきました。日本では特に1990年代から2000年代にかけて、通学バッグとして絶大な人気を博しました。そして今、令和のJKたちが「新定番」として再び選んでいるのです。このリバイバルブームの背後には、Y2Kファッションの世界的流行、SNS映えする個性的なデザイン、そして環境に配慮した持続可能なモノづくりへの共感があります。
なぜ今カンケンなのか?5つの理由
1. Y2Kファッションとの完璧な相性
2025年の若者ファッションシーンを席巻しているY2K(Year 2000)スタイル。2000年前後の懐かしいファッションを現代風にアレンジしたこのトレンドに、カンケンリュックはまさに完璧にマッチします。当時を知らないZ世代にとって、平成のアイテムは「新鮮で斬新」。一方、平成世代の親たちからは「懐かしくて嬉しい」という声が上がり、世代を超えた共感を生み出しています。
韓国ストリート系ファッションとの相性も抜群で、InstagramやTikTokでは「#カンケンコーデ」のハッシュタグが急増中。オーバーサイズのパーカーにデニム、そしてカンケンという組み合わせが、2025年のJK定番スタイルとして確立されつつあります。
2. 豊富なカラーバリエーションとカスタマイズ性
カンケンリュックの最大の魅力は、なんといっても豊富なカラー展開。定番の黒やネイビーから、鮮やかなレッド、パステルピンク、ミントグリーンまで、常時30色以上のバリエーションが用意されています。これにより、自分だけの個性を表現できるのです。
さらに2025年のトレンドとして注目されているのが「デコカンケン」。バッジ、ワッペン、キーホルダー、オリジナルステッカーなどでカスタマイズする文化が、SNSを通じて爆発的に広がっています。「推しカラー」でコーディネートしたり、好きなアニメキャラクターのグッズで飾り付けたり、Z世代ならではの創造性が発揮されています。TikTokでは「カンケンデコ」の動画再生数が累計1億回を超え、大きなムーブメントとなっています。
3. 実用性と耐久性の高さ
見た目の可愛さだけではありません。カンケンリュックが長年愛され続ける理由は、その卓越した機能性にあります。
使用されているVinylon F(ビニロンF)という特殊な素材は、フェールラーベンが独自開発したもの。耐水性に優れ、突然の雨でも中身をしっかり守ります。さらに、使い込むほどに風合いが増し、自分だけの「味」が出てくるのも魅力です。軽量でありながら耐久性が高く、教科書やタブレット、部活の荷物まで、たっぷり入れても型崩れしません。
背中部分にはクッション性のあるパッドが内蔵されており、長時間背負っても疲れにくい設計。さらに、リュックとしてだけでなく、トップハンドルを使ってハンドバッグとしても持てる2WAY仕様。通学時はリュックとして、放課後のお出かけではハンドバッグとして、シーンに合わせた使い分けが可能です。
4. サステナビリティへの配慮
環境問題への意識が高いZ世代にとって、ブランドの姿勢は購入の重要な判断材料。フェールラーベンは創業当初から環境保護を重視してきた先駆的ブランドです。
カンケンリュックに使用されるVinylon F素材は、リサイクル可能な素材を使用し、製造過程でも環境負荷を最小限に抑えています。また、同社は「一生モノ」として長く使えるよう、修理サービスも充実。使い捨て文化に疑問を持つ若者たちから、「エシカルな選択」として高く評価されています。
2025年4月には、リサイクルペットボトルを原料とした新シリーズ「Re-Kanken」も発表され、さらなる注目を集めています。環境に優しく、かつおしゃれ——これこそが令和の消費トレンドなのです。
5. SNS映えする「エモさ」
Instagram、TikTok、Xといったビジュアル重視のSNS時代において、カンケンリュックは「映える」アイテムとして絶大な支持を得ています。シンプルで洗練されたスクエアデザインは、どんな背景にも馴染み、写真映えは抜群。
特に人気なのが、制服や私服とのコーディネート写真。「今日のカンケンコーデ」として毎日異なるスタイリングを投稿するインフルエンサーも続出しています。また、カンケンを使った「フラットレイ」(平置き撮影)も人気で、リュックの中身を綺麗に並べた「What’s in my Kanken?」投稿は、Z世代の定番コンテンツとなっています。
メディアが注目!カンケン特集が続々
TBS「THE TIME」で令和JKの必需品として紹介
2025年8月19日放送のTBS系朝の情報番組「THE TIME,」では、「令和世代の平成ファッション」特集の中で、カンケンリュックがJKの必需品として大きく取り上げられました。番組では、都内の女子高生50人にアンケートを実施し、そのうち38人がカンケンリュックを所有または欲しいと回答。「持ってないと恥ずかしい」とまで言われるほどの必須アイテムになっていることが明らかになりました。
番組に出演した現役JKは「お母さんが高校生の時も使ってたって聞いて、親子でお揃いにしました。でもデコり方が全然違うから、ちゃんと令和っぽくなってます!」とコメント。世代を超えたアイテムであることが、逆に新鮮さを生んでいる様子が伝えられました。
日本テレビ「ZIP!」でJKファッショントレンド1位
2025年4月に日本テレビ系「ZIP!」で実施された「2025年上半期JKトレンドランキング」でも、カンケンリュックがファッション部門で堂々の1位を獲得。2位の厚底ローファー、3位のY2Kサングラスを大きく引き離す結果となりました。
番組では渋谷、原宿、新大久保の街頭インタビューを実施し、10代女性の約6割がカンケンリュックを愛用していることが判明。「可愛いし丈夫だし、何より推しのグッズつけられるのが最高」「韓国アイドルも使ってるから真似したくなる」といった声が多く聞かれました。
ORICON NEWSで「平成リバイバルリュック」特集
音楽・エンタメサイトのORICON NEWSは2025年春、「平成リバイバルで人気再燃!懐かし新しいリュックおすすめ8選」という特集記事を掲載。その筆頭として紹介されたのがカンケンリュックでした。
記事では「懐かしいのに今っぽい」というコンセプトのもと、平成時代に流行したリュックが令和の今、新たな解釈で復活している現象を分析。カンケンは「時代を超えて愛される普遍的デザイン」として高く評価されています。
購入方法と人気モデル
どこで買える?正規取扱店と通販サイト
カンケンリュックは、全国の正規販売店およびオンラインで購入可能です。主な購入先は以下の通りです。
【実店舗】
・フェールラーベン直営店(東京・大阪・名古屋など主要都市)
・アウトドアショップ(好日山荘、石井スポーツなど)
・セレクトショップ(BEAMS、UNITED ARROWS、Todayful など)
・大型スポーツ用品店(スポーツオーソリティ、ヴィクトリアなど)
【オンライン】
・フェールラーベン公式オンラインストア
・Amazon、楽天市場、Yahoo!ショッピング
・ZOZOTOWNなどファッション通販サイト
ただし、2025年に入ってからの爆発的人気により、人気カラーは常に品薄状態。特に新学期シーズンの春や、クリスマスプレゼント需要が高まる冬は入手困難になります。欲しいカラーを見つけたら、即決することをおすすめします。
人気モデルTOP3
第1位: Kanken Classic(カンケン クラシック)
最もスタンダードなモデルで、容量16リットル。教科書、ノート、タブレット、お弁当がすっぽり入るサイズ感で、通学用として最適です。価格は1万円前後とリーズナブル。カラーバリエーションが最も豊富なのもこのモデルです。人気カラーは、ブラック、フォグ(グレー)、ピーチピンク、ロイヤルブルー。
第2位: Kanken Mini(カンケン ミニ)
クラシックよりも一回り小さい7リットルモデル。「サブバッグとして使いたい」「小柄だから小さめが良い」という声に応えた人気モデルです。休日のお出かけや、必要最小限の荷物だけ持ち歩きたい時に最適。コンパクトで可愛らしいフォルムが、特に女子高生に大人気です。
第3位: Re-Kanken(リ・カンケン)
2025年春に登場した、リサイクル素材を使用したエコモデル。環境意識の高いZ世代から絶大な支持を集めています。使用済みペットボトル11本分を原料としており、「地球に優しい選択」として注目度急上昇中。機能性はクラシックと同等ながら、よりマットな質感が特徴です。
「時代遅れ」「ダサい」は本当?徹底検証
一部のネット上では「カンケンリュックは時代遅れ」「ダサいのでは?」という声も見られます。しかし、2025年の現実を見れば、その答えは明白です。
むしろ「定番化」している
ファッショントレンドには必ず「流行」と「定番」があります。カンケンリュックは今や、デニムやスニーカーのように「時代を超えた定番アイテム」として確立されています。1978年の誕生以来、47年間も世界中で愛され続けているという事実が、その普遍的価値を証明しています。
韓国アイドルも愛用
日本の若者に絶大な影響力を持つK-POPアイドルたちも、カンケンリュックの愛用者です。BTSのジョングク、TWICEのサナ、LE SSERAFIMのメンバーなど、多数のアイドルがプライベートでカンケンを使用している姿がSNSで頻繁に目撃されています。
「推しが使ってるから」という理由で購入するファンも多く、韓国ブームとカンケンブームは相乗効果を生み出しています。韓国では「강켄백팩」(カンケンベクペク)として定番化しており、ソウルの明洞や弘大では、カンケンを背負った若者を至る所で見かけます。
大人世代からも支持
カンケンリュックは決して「若者だけのもの」ではありません。シンプルで洗練されたデザインは、30代、40代の大人世代からも高い支持を得ています。ビジネスカジュアルにも合わせやすく、通勤用リュックとして選ぶ社会人も増加中です。
また、軽量で疲れにくいという機能性から、子育て中のママ・パパにも人気。マザーズバッグとして、保育園の送迎用として、幅広い世代・用途で活躍しています。
失敗しない選び方のポイント
サイズ選びは用途で決める
カンケンリュックには主に3つのサイズがあります。
・Kanken Classic(16L): 通学・通勤用。A4サイズが入り、教科書や書類がしっかり収納できる
・Kanken Laptop 13"(13L): PC収納に特化。13インチまでのノートパソコンを安全に持ち運べる専用ポケット付き
・Kanken Mini(7L): サブバッグ、お出かけ用。必要最小限の荷物を持ち歩く時に最適
通学メインなら迷わずClassic、休日用ならMini、リモートワークや大学生ならLaptopモデルがおすすめです。
カラー選びで個性を出す
30色以上あるカラーバリエーションから選ぶのは楽しくも悩ましいもの。選び方のコツは以下の通りです。
・初めてのカンケンなら: ブラック、ネイビー、フォグ(グレー)などの定番カラーが失敗知らず
・個性を出したいなら: ピーチピンク、ミントグリーン、ラベンダーなどのパステルカラー
・推し活重視なら: 推しのメンバーカラーに合わせる
・大人っぽく使いたいなら: ダークオリーブ、バーガンディ、ディープレッドなどの落ち着いた色味
偽物に注意!正規品の見分け方
人気商品には必ず偽物が出回ります。カンケンリュックも例外ではありません。以下のポイントをチェックして、正規品を購入しましょう。
・フェールラーベンの正規タグが付いているか
・ファスナーに「FJALLRAVEN」の刻印があるか
・価格が極端に安すぎないか(正規品は9,000円〜15,000円程度)
・正規取扱店または公式オンラインストアで購入する
カンケンの歴史:47年間愛され続ける理由
カンケンリュックの歴史は1978年、スウェーデンで誕生しました。創業者のオッケ・ノルディン氏が、当時のスウェーデンの子どもたちが重い教科書で背中を痛めている問題を解決するために開発したのが始まりです。
「Kanken」という名前は、スウェーデン語で「持ち運ぶ」を意味する「カンケ」に由来。シンプルで機能的、そして誰でも使えるユニバーサルデザインは、瞬く間にスウェーデン全土の学校で採用されました。
1980年代にはヨーロッパ全域へ、1990年代にはアジア市場へと展開。日本では1990年代後半から2000年代にかけて第一次ブームが到来し、多くの高校生が愛用しました。そして2020年代、Y2Kブームとともに再び脚光を浴び、第二次ブームを迎えているのです。
「良いものは時代を超える」——カンケンリュックは、その言葉を体現するアイテムと言えるでしょう。
まとめ:平成カルチャーは永遠
2025年のカンケンリュックブームは、単なるファッションの流行ではありません。これは、Z世代が平成カルチャーを再評価し、自分たちなりに再解釈する文化現象です。
「懐かしいのに新しい」「シンプルなのに個性的」「機能的なのにおしゃれ」——そんな矛盾する魅力が共存するカンケンリュックだからこそ、時代を超えて愛され続けるのです。
親世代が青春時代に背負ったカンケンを、今度は子ども世代が新しいスタイルで背負う。この世代を超えた共感と継承こそが、カンケンリュックが持つ最大の魅力かもしれません。
あなたもこの「平成リバイバル」の波に乗って、自分だけのカンケンスタイルを楽しんでみてはいかがでしょうか。きっと、新しい自分に出会えるはずです。