Mrs. GREEN APPLEが2025年音楽シーンを完全制覇!史上初の快挙連発

2025年、日本の音楽シーンに君臨したアーティストといえば、間違いなくMrs. GREEN APPLEだろう。デビュー10周年を迎えた彼らは、ありとあらゆる音楽チャートを制覇し、史上初となる記録を次々と打ち立てた。その勢いは留まることを知らず、年末の紅白歌合戦では史上初のロックバンドによる白組トリという栄誉まで手にした。彼らの快進撃を支えたのは、圧倒的な楽曲の質と、全世代に響くメッセージ性だった。

オリコン年間ランキングで史上初の100億円突破

Mrs. GREEN APPLEは2025年のオリコン年間ランキング「アーティスト別セールス部門デジタルランキング」で、期間内売上109.1億円を記録し、2年連続で1位を獲得した。この数字は音楽業界に衝撃を与えた。なぜなら、デジタルセールスで100億円を超えたアーティストは史上初だからだ。前年の2024年も1位だった彼らだが、その記録をさらに更新し、デジタル時代における新たな基準を打ち立てた。

この快挙の背景には、配信プラットフォームの普及と、Mrs. GREEN APPLEの楽曲が持つ幅広い訴求力がある。彼らの音楽は10代から50代まで、あらゆる世代に支持されており、ストリーミング再生数も驚異的だ。売上109.1億円の大部分はストリーミング(104.4億円、全体の95.7%)で占められており、デジタル配信時代を象徴する成功を収めた。特に2024年4月に配信された「ライラック」は集計期間の52週すべてでTOP10入りを果たし、13週連続で1位を獲得するという驚異的なロングヒットを記録している。

カラオケランキングで楽曲別・歌手別の同時制覇

Mrs. GREEN APPLEの人気はストリーミングだけにとどまらない。通信カラオケDAMが発表した「2025年年間カラオケランキング」では、楽曲別1位に「ライラック」が輝き、歌手別でも昨年に続いて2年連続1位を獲得した。楽曲別と歌手別を同時に制覇したのは、Mrs. GREEN APPLEが初めてだ。この記録は、彼らの楽曲がカラオケで歌われる頻度の高さと、幅広い層に愛されていることの証明である。

カラオケは日本の文化として深く根付いており、世代を超えて楽しまれる娯楽だ。その中で1位を獲得するということは、単に人気があるだけでなく、「歌いたくなる曲」として認知されているということだ。Mrs. GREEN APPLEの楽曲は、メロディーが親しみやすく、歌詞が共感を呼ぶ内容になっている。特に「ライラック」は、別れと希望を歌った楽曲で、聴く人の心に深く響く。カラオケで歌うことで、自分の感情を代弁してもらえるような感覚があり、それが多くの人に選ばれる理由だろう。

Billboard JAPAN 2025年年間チャートで7冠達成

Billboard JAPAN 2025年の年間チャートでは、Mrs. GREEN APPLEが7冠という圧倒的な成績を収めた。「ライラック」が楽曲部門で首位を獲得し、Artist 100でも総合首位に立った。さらに、ストリーミング、ダウンロード、ラジオオンエアなど、あらゆる指標で1位を獲得し、2025年の音楽シーンを完全に支配した。Billboard JAPANのチャートは、複数のデータソースを統合して算出されるため、1つの指標だけでなく、総合的な人気を反映している。そのすべてで1位を取るということは、まさに「死角なし」の状態だ。

特筆すべきは、オリコン年間ストリーミングランキングで1位から4位を独占したことだ。「ライラック」「ケセラセラ」「Soranji」「ダーリン」の4曲がトップ4を占め、他のアーティストが入り込む余地を与えなかった。この現象は、Mrs. GREEN APPLEの楽曲がリスナーに繰り返し聴かれていることを示している。一過性のヒットではなく、長く愛される楽曲を生み出し続けているのが、彼らの強みだ。

アニバーサリーベストアルバム『10』が自身初のミリオン達成

2025年7月8日、デビュー10周年を記念してリリースされたアニバーサリーベストアルバム『10』は、12月22日に累計売上100.0万枚(1,000,247枚)を突破し、Mrs. GREEN APPLE初のミリオンセラーとなった。この記録は、ロックジャンルとしては13年6ヶ月ぶり、令和に入って初の快挙だ。2012年6月にMr.Childrenのアルバム『Mr.Children 2001-2005<micro>』が達成して以来、ロックジャンルの作品でミリオンを達成したものはなかった。それを成し遂げたMrs. GREEN APPLEの功績は、音楽業界に大きな希望をもたらした。

アルバム『10』は、初週で約70万枚を売り上げ、Mrs. GREEN APPLE史上最高の初週売上を記録した。収録曲は、デビューからフェーズ2までの代表曲21曲で構成されており、「ケセラセラ」「ライラック」「青と夏」「インフェルノ」など、ファンに愛される名曲が揃っている。ベストアルバムという形式でありながら、新たなファンを獲得し、既存のファンも再び熱狂させる内容となった。発売日の7月8日には、東京タワーがMrs. GREEN APPLEのイメージカラーである「ミセスグリーン」にライトアップされ、10周年を祝う特別な演出が行われた。

紅白歌合戦で史上初のロックバンドが白組トリ

2025年12月31日に放送される第76回NHK紅白歌合戦で、Mrs. GREEN APPLEは白組のトリを務めることが発表された。ロックバンドが紅白歌合戦の白組トリを務めるのは、76年の歴史の中で初めてのことだ。これまでトリを務めたのは、演歌歌手やソロアーティストが中心であり、ロックバンドが選ばれることは異例中の異例だった。この決定は、Mrs. GREEN APPLEが2025年の音楽シーンを象徴する存在であることを、NHKが認めたことを意味する。

白組トリで披露される楽曲は「GOOD DAY」で、大森元貴が「日本を丸ごと明るくしたい」というテーマを込めて制作した曲だ。年の瀬に、希望と前向きなメッセージを届けるこの選曲は、視聴者の心に深く響くだろう。Mrs. GREEN APPLEはオープニングスペシャルメドレー(19時20分~30分ごろ)にも出演予定で、1日で2回のパフォーマンスを披露する。白組トリとしての出演は23時30分~23時40分ごろで、紅白の白組フィナーレを飾る重要な役割を担う。なお、両組のトリが終わった後には、松田聖子がスペシャルフィナーレとして登場する。

全世代に響く楽曲の秘密

Mrs. GREEN APPLEの楽曲が幅広い世代に支持される理由は、そのメロディーと歌詞にある。ボーカル・ギター担当の大森元貴が作る楽曲は、キャッチーでありながら深みがあり、聴く人の心を掴む力を持っている。例えば、「ダーリン」は全世代の心に刺さり、寄り添う名曲として2025年配信開始楽曲の年間1位に輝いた。この曲は2025年1月20日に配信開始され、Mrs. GREEN APPLEの23曲目のストリーミング1億回再生突破曲となった。

「ライラック」は、別れと希望を同時に表現した楽曲だ。ライラックの花言葉である「青春の喜び」と「別れ」が歌詞に織り込まれており、卒業や転職、人生の転機を迎えた人々の心に深く響く。一方、「ケセラセラ」は、「なるようになる」というラテン語のフレーズをタイトルにした楽曲で、前向きな姿勢を後押しする内容となっている。この曲は2025年5月29日に日本レコード協会より、ストリーミングでのダイヤモンド認定(5億回再生)を受けた。どの楽曲も、聴く人の人生に寄り添い、励ましや癒しを与えるメッセージが込められている。

メンバー構成と音楽性

Mrs. GREEN APPLEは、大森元貴(ボーカル・ギター)、若井滉斗(ギター)、藤澤涼架(キーボード)の3人で構成されている。2013年に結成され、2015年にEMI Recordsからメジャーデビューを果たした。当初は5人組バンドだったが、2021年に2人のメンバーが脱退し、現在の3人体制となった。この体制変更を経てもなお、彼らの音楽性は進化し続け、より洗練されたサウンドを生み出している。

大森元貴は1996年9月14日生まれ、東京都出身で血液型はA型。若井滉斗は1996年10月8日生まれ、東京都出身で血液型はO型。藤澤涼架は1993年5月19日生まれ、長野県出身で血液型はA型だ。3人それぞれが高い演奏技術と音楽的センスを持ち、互いの個性を尊重しながら1つの音楽を作り上げている。大森元貴が作詞作曲を手がけることが多いが、メンバー全員で意見を出し合い、楽曲を磨き上げていくスタイルを取っている。

TVオンエアチャートでアーティスト編3連覇

ビデオリサーチが発表した「2025年年間TVオンエアチャート」では、楽曲編で「ライラック」が首位、アーティスト編でMrs. GREEN APPLEが3連覇を達成した。TVオンエアチャートは、テレビ番組で楽曲が使用された回数やオンエア秒数を集計したランキングで、メディア露出の多さを示す指標だ。3年連続で1位を獲得したことは、彼らの楽曲がテレビ番組やCMで頻繁に使用され、視聴者の耳に届き続けていることを意味する。

特に「ライラック」は、フジテレビ系ドラマ「eye-愛してる-」の主題歌として起用され、ドラマの人気と相まって大ヒットした。楽曲がドラマの世界観と見事にマッチし、視聴者の感動を倍増させた。このようなタイアップ戦略も、Mrs. GREEN APPLEの成功要因の1つだ。彼らは、タイアップ先の作品を深く理解し、その世界観に合った楽曲を提供する姿勢を貫いている。これにより、楽曲が作品の一部として記憶され、長く愛される結果につながっている。

USEN MUSIC AWARD 2025で4冠獲得

街のお店や施設で最も親しまれたヒット曲を選ぶ「USEN MUSIC AWARD 2025」では、Mrs. GREEN APPLEが4冠を獲得した。この賞は、USENの音楽配信サービスで実際に店舗やオフィスで流された楽曲のデータを基に選出されるため、リアルな人気を反映している。彼らの楽曲が、カフェや飲食店、アパレルショップなど、様々な場所で流れていることは、日常生活の中で自然と耳にする機会が多いことを示している。

この「街で流れる音楽」としての浸透は、Mrs. GREEN APPLEの楽曲が持つ親しみやすさとポジティブなエネルギーの証だ。お店のBGMとして選ばれるということは、聴く人を不快にさせず、心地よい空間を作り出す力があるということだ。それでいて、ただの背景音楽に終わらず、聴き手の記憶に残る楽曲を生み出している点が、彼らの音楽の強みだ。

日本レコード大賞2年連続受賞

Mrs. GREEN APPLEは、2023年に「ケセラセラ」、2024年に「ライラック」で日本レコード大賞を受賞し、2年連続で音楽界最高峰の栄誉を手にした。日本レコード大賞は、その年を代表する楽曲に贈られる賞であり、音楽業界における最も権威ある賞の1つだ。2年連続での受賞は、彼らの楽曲が単発のヒットではなく、継続的に高い評価を受けていることを示している。

「ケセラセラ」は、前向きなメッセージを込めた楽曲で、コロナ禍を経験した人々の心に寄り添う内容だった。「ライラック」は、別れと新たな始まりをテーマにしており、人生の転機を迎えた多くの人々に勇気を与えた。両曲とも、時代の空気感を反映しつつ、普遍的なテーマを扱っており、多くの人の共感を呼んだ。レコード大賞の審査では、音楽的完成度だけでなく、社会的影響力も考慮される。Mrs. GREEN APPLEの楽曲は、その両面で高く評価されたのだ。

2025年を総括:音楽業界の新基準を確立

Mrs. GREEN APPLEの2025年は、あらゆる記録を塗り替えた年だった。デジタルセールス100億円突破、カラオケランキング同時制覇、Billboard JAPAN 7冠、アルバムミリオン達成、紅白白組トリ――これらの快挙は、彼らが単なる人気バンドではなく、時代を代表するアーティストであることを証明している。彼らの成功は、音楽業界に新たな基準をもたらし、後進のアーティストたちに希望を与えた。

デビュー10周年という節目の年に、これだけの記録を打ち立てたことは、彼らのキャリアにとって大きな意味を持つ。Mrs. GREEN APPLEは、2026年に向けて「フェーズ3」への移行を予告しており、さらなる進化が期待されている。大森元貴は「2026年は全員が30代に入る」と語っており、新たな年齢層に突入することで、音楽性にも変化が生まれるかもしれない。彼らの次なる挑戦に、音楽ファンの注目が集まっている。

投稿者 hana

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