【被爆80周年】長崎平和祈念式典で世界に響く核廃絶の願い〜101の国と地域が参列する歴史的瞬間

2025年8月9日、長崎は原爆投下から80年という歴史的節目を迎えた。長崎市平和公園では、101の国と地域から代表が参列する「被爆80周年長崎原爆犠牲者慰霊平和祈念式典」が開催され、世界中から集まった約2700人が核兵器廃絶への願いを新たにした。

80年前のこの日、午前11時02分に投下された原子爆弾によって約7万4千人が亡くなり、その後の放射能障害などで命を落とした人々を含めると犠牲者は計20万人を超える。被爆者の平均年齢が85歳を超え、「被爆者なき時代」が迫る中で行われた今回の式典は、記憶の継承と平和への決意を世界に発信する重要な機会となった。

国際社会が長崎に集結〜過去最大規模の参列で示された平和への意志

今回の式典で特筆すべきは、101の国と地域から代表が参列したことだ。これは長崎の平和祈念式典史上最大規模の国際的参加となり、核兵器をめぐる世界情勢が緊迫する中、国際社会の平和への強い意志が示された形となった。