トランプ陣営の影の立役者、衝撃の3日間
2025年9月10日午後12時過ぎ、ユタ州オーレム市のユタバレー大学で一発の銃声が響いた。講演中だった31歳の政治活動家チャーリー・カーク氏が狙撃され、病院に搬送後に死亡が確認された。犯人はいまだ逃走中で、FBI主導の大規模な捜索が続いている。
この衝撃的な暗殺事件が世界を震撼させているのは、カーク氏がわずか3日前の9月7日に東京で行った講演会での発言が、まるで予言のようにその後の悲劇を暗示していたからだ。日本の参政党が主催したシンポジウムで、カーク氏は「日本はまだ間に合う」という強いメッセージを残していた。
参政党との運命的な邃逅
東京・砂防会館別館で開催された「チャーリー・カーク・シンポジウム」は、チケットが完売する盛況ぶりだった。午後2時30分から7時15分まで約5時間にわたって行われたこのイベントで、カーク氏は参政党の神谷宗幣党首をはじめとする幹部らと深い対話を重ねた。
会場となった砂防会館は、最高裁判所に隣接し、自民党本部や国会議事堂から徒歩圏内という日本政治の中枢地区にある。この象徴的な場所で、アメリカの若者保守運動の旗手と日本の新興右派政党の指導者が会談したのだ。
参政党は2022年の参議院選挙でわずか1議席だったが、2025年7月20日の参院選では14議席へと劇的な躍進を遂げた新興政党だ。「日本ファースト」を掲げ、反移民・反グローバリズムを主張する右派政党として急速に支持を拡大している。神谷党首はトランプ前大統領の「大胆な政治スタイル」に触発されたと公言しており、外国人住民を各地域の人口の5%以下に制限することを提唱している。