【速報】ノーベル賞2025受賞者発表|医学・物理学賞決定で日本人研究者も注目
■ 2025年ノーベル賞週間開幕:世界が注目する科学界最高峰の栄誉
【2025年10月7日最新】今年もノーベル賞週間が始まり、世界の科学界が固唾を呑んで見守る中、2025年のノーベル賞受賞者の発表が続々と行われている。すでに医学・生理学賞と物理学賞の受賞者が決定し、今週は化学、文学、平和、経済学賞の発表が控えている。賞金額は今年も1100万スウェーデンクローナ(約117万ドル)で、受賞者には金メダル、賞状、そして賞金証明書が授与される。
ノーベル賞は科学分野における最も権威ある賞として、毎年10月の第1週に発表されることが恒例となっており、2025年も例外ではない。今年は特に、日本の研究者坂口志文氏(大阪大学)が医学・生理学賞を受賞し、日本の科学技術力の高さを世界に示す結果となった。
2025年発表スケジュール
- 医学・生理学賞:10月6日(月)11:30 CEST
- 物理学賞:10月7日(火)11:45 CEST
- 化学賞:10月8日(水)11:45 CEST
- 文学賞:10月9日(木)(時間未定)
- 平和賞:10月10日(金)11:00 CEST
- 経済学賞:10月13日(月)11:45 CEST
■ 医学・生理学賞2025:免疫寛容の発見で3名が受賞
受賞者と研究内容
2025年のノーベル医学・生理学賞は、メアリー・ブルンコウ、フレッド・ラムズデル、坂口志文の3名が「末梢免疫寛容に関する発見」により受賞した。この研究は、人体の免疫システムが自己の細胞を攻撃することを防ぐメカニズムを解明したもので、自己免疫疾患の治療に革命的な変化をもたらす可能性がある。
坂口志文氏の貢献
大阪大学の坂口志文教授は、制御性T細胞(Regulatory T cells, Tregs)の発見と機能解明において中心的な役割を果たした。制御性T細胞は免疫システムの「安全装置」として機能し、免疫細胞が自分の体を攻撃することを防ぐ重要な役割を担っている。
坂口氏の研究は以下の点で画期的である:
- 制御性T細胞の同定:CD4+CD25+T細胞として知られる制御性T細胞を初めて同定
- 機能解析:これらの細胞が自己免疫疾患の抑制に重要な役割を果たすことを実証
- 臨床応用への道筋:制御性T細胞を利用した新しい治療法の開発に道を開いた
- 国際的な影響:世界中の研究機関で関連研究が活発化するきっかけとなった
